内容(「CDジャーナル」データベースより)
ヴァージンと契約したグランド・ロイヤル・レーベルが放つ第1弾。エル・パソ出身の5人組のメジャー・デビュー作で、KORNなどを手がけてきたロス・ロビンソンがプロデュースする。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
これが3枚目にあたるテキサス出身の5人組。ビースティ・ボーイズのグランド・ロイヤルと契約、売れっ子ロス・ロビンソンがプロデュース、巨匠アンディ・ウォレスがミックス。各誌で「過去10年でもっとも重要な作品」「ロックの未来がここにある」と絶賛される。ついこの間まで一介のインディ・バンドだった彼らの突然の騒がれようは、混迷するばかりの英米ロックの救世主の役割を期待されているとしか思えない。彼らの背後にニルヴァーナの幻影でも見ているのか。
英米のロックはその枠組みの根本からその存在意義を問われている。ギター/ベース/ドラムスという古典的なバンド形態のロックは、90年代以降、何一つ新しいものを生み出さなかった。心あるアーティストはすでにロック・バンドの形態を大幅に踏み超え、あるいはロック以外の手法を通過した新たな表現を展開している。
だがアット・ザ・ドライヴインのロックはあくまでも正攻法だ。吹き上がるエネルギー、脈拍が倍になったような尋常でないテンション、鋭角に切れ込んでくるギター、加速するリズム、激情を抑えきれないヴォーカル、清冽なメロディ。どれひとつとして新しいものはない。だが確かにわれわれの心は激しく揺すぶられている。すべてがすでに見知っているものなのに、あらゆる音がみずみずしく感動的だ。確かにそうしたありようは、ニルヴァーナに似通っている。
だが彼らは英米ロックの救世主にはなれないだろう。才能と情熱に恵まれたいちミュージシャンがロックの力を信じ、全身全霊をこめ、ひとつひとつの音に自らの魂を叩き込んだ結果がこれであり、その効力は彼らだけのもので、決して古典的なロック・バンドの方法論の有効性を保証するものではないからだ。
だがそんなことはどうでもいい。彼らにとって、ロックの過去も未来もなく、“現在”だけが、むやみな情熱とエネルギーがあふれ返る“いま”だけが、リアルな現実なのである。 (小野島大) --- 2000年12月号
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