内容(「CDジャーナル」データベースより)
ヴィジュアル面でも音楽面でも自在な変化で全世界を悩殺したマドンナが20世紀最後に送る最新アルバム。主演映画の主題歌も織りまぜ、W.オービットらがプロデュースした会心作だ。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
グラミー賞に輝いた前作『レイ・オブ・ライト』のキーパーソンがプロデューサーのウィリアム・オービットであるとするならば、今回のキーパーソンはアラブ系フランス人のミルウェイズ。最近世界中から注目されているフレンチ・クラブ・ミュージック・シーンの中で、エール、ダフト・パンク、ディミトリ・フロム・パリ、キッド・ロコといったアーティストと比較すると日本での知名度はまだまだだが、彼がこのアルバムの数曲でマドンナのサウンド・パートナーとして果たした役割は、かなり大きいものがあったようだ。
彼を起用しただけあって、冒頭を飾る2曲はヴォコーダー使いのフレンチ・エレクトロ・ディスコ・サウンド。“マドンナ・ミーツ・フレンチ・クラブ・ミュージック”路線に直球ド真ん中な仕上がりである。そしてウィリアム・オービットによる超ポップ・ハウスな3曲目へと続き、このままアッパーなクラブ路線でいくのかと思いきや、中盤からはしっとりと落ち着いた曲が目立ち始める。おそらくこのあたりはマドンナのエンタテイナーとしての天性のバランス感が働いたからなのであろうが、それだけに聴き終えた後に残るのは、“サブカルチャーとメイン・カルチャーをつなぎ、バランスよくまとめたポップ・アルバムだなぁ”という印象だ。
肩から力をぬいたポップ感。母なる奥深さ。そしてかつてのギラギラした性的オーラ。前作ではアブストラクトな音宇宙の中で自分を解放することでスピリチュアルな輝きを放っていたマドンナだが、今作における衰え知らずの音楽的体力を目の前にしちゃうと、男はもはや無条件降伏するしかないというか、いやはや女は強い。母は強い。戦略家としての才能ばかりが注目されがちなマドンナだが、その時の自分に最も適したアクの強いパートナーを選び出してコントロールし、聴き手を音の前にひざまづかせてしまう女王様のようなその才能は輝きを増すいっぽうのようだ。 (小暮秀夫) --- 2000年10月号
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