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ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビイ」と「サンディ・アット・ザ・ビレッジ・バンガード」は同時録音だったが、本作と「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」も同じ日に録音された姉妹作である。姉妹でも一卵性双生児みたいな似た顔があるが、マイルスの2作はまったく違った顔といえる。スタンダード&バラード曲は「マイ・ファニー~」に、オリジナル&アップ・テンポ曲は本作に収録されているので、バラードを聴きたい人は「マイ・ファニー~」、フリー・ブローイング時代ならではのエネルギッシュな演奏を聴きたい人には本作がおすすめだ。とはいえ、両方を聴いてはじめてマイルスの全体像がつかめるので、この2枚はセットで聴いたほうがいい。
本作でのマイルスは、火の出るような熱いプレイを聴かせてくれる。闘士満々、まるでリングに上がったボクサーのようだ。<1>にしても<2>にしても、以前のアルバムに入っていたおなじみの曲だが、テンポも構成も変え、まったく新しい形で提示しているのがすごい。(市川正二)
Album Details
Japanese Master Sound Jazz Series reissue featuring DSD remastering & the original artwork in a limited edition miniature LP sleeve.