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ブラックホークの実況盤を皮切りに、「イン・ヨーロッパ」「イン・トーキョー」「イン・ベルリン」と、60年代前半のマイルスは圧倒的にライヴ盤が多い。本作、そして同時に録音された「フォア&モア」もまたしかりだ。マイルスのフリー・ブローイング時代という言葉に出会ったら、それはまさにこの時代のことを指す。それ以前のマイルスはスタジオ録音による緻密な演奏に特徴を見せたが、フリー・ブローイング時代は一転して、自由奔放に吹きまくるアグレッシブなプレイに魅力を発揮した。
本作と「フォア&モア」は、リンカーン・センターのフィルハーモニック・ホールにおける64年のコンサート・ライヴである。この2作は同じ時の演奏ながら、ビックリするほど対照的な内容だ。躍動感みなぎる「フォア&モア」に対し、本作はしっとりと落ち着いたムード。スタンダード・バラードを中心にした選曲のためだ。フリー・ブローイング時代の演奏とはいえ、マイルスの絶妙なバラード演奏を堪能すべき作品。タイトル曲と<3>が泣ける演奏だ。(市川正二)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
マスター・サウンド・ジャズ・シリーズによるマイルスのアコースティック・ライヴ盤。ロン・カーター、ハービー・ハンコックなどからなる強力クインテッドで出演した模様を収録。
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