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なんとも個性的なフィオナ・アップル。ソフトコア・ビデオと音楽賞への強い非難、そして今回歴史上もっとも滑稽なタイトル(全部数えると90語もある)がついた2枚目のアルバムをリリースし、ますます変わり者の評判がたっているが、もしかしたら本当にそうなのかもしれない。嘘っぽく変り種のコンテンポラリーに反して、ボロを纏ったオオカミは普通の世界の迷い子のようだが、才能にかけては本物だといえる。目を見張るようなデビュー作『Tidal』をそのまま引き継いだような『When the Pawn Hits』。今回もジョン・ブリオンをプロデューサーに迎えている。勢いのあるキーボードを中心とした音の広がりは、、彼女の自己主張が強く危険なほどにセクシーで、ニーナ・サイモンとクリッシィー・ハインドを合わせたようなスタイルを完璧なまでに引き立てている。「On the Bound」の不吉なカーニバルっぽい間奏、「Mistake」のジョージ・ハリソン風ギター演奏に「Limp」のドラムソロ(最近のポップアルバムで、このどれかひとつでもでも聴いたことがあるだろうか)など、予想できない装飾音がアレンジに色を添えている。ブリオンによる強化はアップルに使われている。心もとない感傷(「気が変わったの。決められなくて。選択肢がありすぎるわ」)を超自然に自信を持って表現し、非難や自己批判を冷めた目で釈明するアップル。しっかりまとまって、図太く、また繊細に磨きがかけられたアルバムだ。1996年に最も期待された新人は、2年目のスランプなど微塵も感じさせない。個性は強いが、同時に素晴らしいアーティストだ。
Amazon.com's Best of 1999
When the Pawn Hits fulfills the promise of Fiona Apple's debut,
Tidal, a strong statement given that her first outing was one of 1996's most exciting collections. Dark and emotionally dense, Apple's sophomore effort is awash in alluring and witty undercurrents that belie its creator's youth.
--Steven Stolder