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ハンク・モブレイは典型的なB級テナー奏者である。この場合のB級というのは誉め言葉なので、誤解しないように。つまりソニー・ロリンズやジョン・コルトレーンのようなA級テナー奏者ではないものの、ファンにこよなく愛されている好ましいミュージシャン、とでもいった意味合いなのだ。
そしてモブレイといえば『ディッピン』、『ディッピン』といえば「リカード・ボサノヴァ」といわれるくらいで、65年に録音したこのアルバムは<2>によってジャズ喫茶の人気盤になった。ちなみにこの曲、イーディ・ゴーメのヒット曲「ザ・ギフト」と同一曲である。ビートルズ旋風が吹き荒れていた時代、日本のジャズ喫茶では毎日この曲が鳴っていた。モブレイのオリジナルであるオープニング曲はいわゆるジャズ・ロック調のノリの演奏だし、ビリー・ヒギンズとのフォー・バースがエキサイティングな<3>はハード・バップ調、最後はゆったりとしたバラードという具合に、さまざまな角度からモブレイのプレイを楽しめる代表作だ。リー・モーガンの参加も魅力。(市川正二)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
ブルーノート生誕60周年記念盤の1枚として発売されるモブレーの人気作。定番チューンを織りまぜながら、あくまでファンキーに聴かせてくれる。うれしい紙ジャケット仕様。
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