内容紹介
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無名のブリティッシュ・バンドがアメリカでシングルをヒットさせ、その1曲のみで語られるようになり、成功がかえってバンドをダメにしてしまうという結果に終わる――さんざん繰り返されてきたパターンだ。幸いなことに、オックスフォード出身の5人組、レディオヘッドは、途中までこのパターンに沿いつつ大成したという例外的なバンドとなった。レディオヘッドの場合、重荷となった曲は「Creep」――パラノイアと自己嫌悪とみずからの妄想に捧げられた超ド級のアンセムだ。あらゆる意味で、この1曲の存在はあまりに大きかった。
だが、『Pablo Honey』は決して「Creep」がすべてというアルバムではない。「Anyone Can Play Guitar」は、間違いなく「Creep」に匹敵する。フィードバック・ギターの分厚い響きに包まれ、黙示録的なコーラスへと一気になだれこむ曲だ。フロントマンのトム・ヨークは歌う――「世界が変わり、ロンドンが燃え上がるとき、僕はギターを持って海辺に立っているだろう(As the world turns and as London burns, I'll be standing on the beach with my guitar)」。これを超えるインディー・ロックはめったにあるものではない。ほかに、「Vegetable」と「Prove Yourself」もこれに近い輝きを放っている。『Pablo Honey』は、レディオヘッドが『The Bends』、『OK Computer』と進化していくにつれ影の薄いアルバムとなっていったが、興味をそそるデビュー作という以上の内容が感じられるのは確かだ。(Louis Pattison, Amazon.co.uk)