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タンジェリン・ドリームが1975年にリリースした本作は、1974年の
『Phaedra』の続編であり、雄大なサウンドとかすかなメロディーが織りなすアンビエントな流れにもとづいて、高鳴るシンセによる難解なサウンドを次々と送りだす。
『Phaedra』がじめじめしたエレクトロニクスが流れ、不気味な音が鳴る夜の沼地だとするならば、本作は夜が明ける直前の沼地であり、続々と湧きあがる金属音によるほの暗い光と、怪しげに動く豊かなシンセに包まれて目覚めを迎える。本作には夢見るような部分がいくつもあり、長く心地よいひとときを何度となく繰り返しながら、無意識と目覚めのあいだをさ迷う宇宙空間を生みだしている。「Rubycon, Part II」は、エレクトロニクスによる音の風洞を築きあげてから、大聖堂に射しこむ一筋の光のように突然現れ、微妙なメロディーがおおう慌ただしげな空のなかへと舞い上がる。この曲は大海原のように波打ち、やさしく岸辺に打ち寄せる。そして、岸辺に連なる広大な岩礁は反響し、痛ましいかすかなハーモニーを見つけ、ついにはアルバムのエンディングへと消えてゆく。本作はアンビエント・ミュージックの傑作である。(Karen Karleski, Amazon.com)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
ヴァージンにおける2作目、75年発表の6thアルバムを紙ジャケットCD化。前作『フェードラ』を継承したサウンドで、現在のプログレ/ミニマルの原形と表現しても過言ではないほどの名盤だ。