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ビル・ラズウェルはニューヨークを拠点に活動するベーシスト&プロデューサー。ハービー・ハンコックの『フューチャー・ショック』をはじめ、彼が仕掛け人となった作品はあらゆるジャンルに及んでいて、まさに鬼才と呼ぶにふさわしい人物。
本作はそのラズウェルが『イン・ア・サイレント・ウェイ』『オン・ザ・コーナー』といったマイルス・デイヴィス70年代の音源を使って独自に編集したリミックス盤。と聞くと、マイルスの演奏をズタズタに切り刻んだモンスターのような作品をイメージするかもしれないが、意外というか、あくまでもマイルスを主役にした明快な作品になっている。
マイルスはテープを回しっぱなしにして思いついたアイディアを全部録音した。それをプロデューサーのテオ・マセロが編集してアルバムに仕上げたわけで、ここでラズウェルが行なっているのは、もしテオ・マセロでなかったらこんな作品にもなっただろうという一種のデモンストレーションにも受け取れる。そういう視点で聴くとおもしろい。(市川正二)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
鬼才ラズウェルが,『イン・ア・サイレント・ウェイ』『オン・ザ・コーナー』『ゲット・アップ・ウィズ・イット』という後期マイルスを代表する3枚のマスターから,独自のテイストで斬新なリミックスを試みたユニークな1枚。時代を反映した作品だ。