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すっぴんのセロニアス・モンクを知るにはソロ・ピアノが最適だが、同時にモンクの壮大な世界を堪能するには、本作のようなコンボ演奏も欠かせない。これは、モンクス・ミュージックの頂点に立つ56年の傑作である。
なんといっても、冒頭のタイトル曲が圧巻だ。アーニー・ヘンリー&ソニー・ロリンズが奏でるテーマを聴いただけで、これはただごとではないと緊張感を強いられる。一風変わったメロディ、分厚いハーモニー、各人の強烈なソロ、これらが一体となって繰り広げられる集団即興演奏は、どこか異様な雰囲気を醸しだす。ヘンリーは特に前衛派のアルト奏者ではないが、モンクの魔法にかかったかのように、アブストラクトなソロを展開。ロリンズもいつもの余裕のプレイとは明らかに違う、必死の演奏を行なっている。
モンクの特異性を認めてその世界に自らを近づけようとする、熱意あふれるミュージシャンたちの協力によって、モンクス・ミュージックが見事に開花した名作。<3>では珍しく、モンクがチェレスタを弾いている。(市川正二)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
強い個性と斬新な感覚が聴く者を圧倒するモンクの代表作。ロリンズ、ヘンリーのフロント陣を個性的な熱演でリードするモンクの大胆なプレイが印象深い。