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「Total Book」と銘打っているとおり、イギリス英語のエッセンスを丸ごと詰め込んだ本である。著者がイングランド人であるためか、紹介されているイギリス英語の例文は多彩だ。また、単に言葉だけにとどまらず、イギリス英語の基底をなすイングランド文化の説明にも十分な紙幅が割かれている。
イギリス英語とは何か? 「theater」がアメリカ英語、「theatre」がイギリス英語であるなど、スペリングに違いがあることは知られている。だが、本書を読むと、英米語の違いがスペリングにとどまらず、発音、文法、イディオムなど多岐にわたっていることがわかる。たとえば、「the government(政府)」という主語を、米語では単数として「is」で受けるが、英語では構成メンバーが強調されるため「are」と複数で受ける。「Nice pants!」とアメリカで言われたら、素敵なズボンだと褒められたと喜んでいいが、イギリスでなら下着のパンツが見えていないか心配した方がいい。発音については、付属CDに英米の比較例が収録されているので、じっくり聞き比べてみるといいだろう。単語の先頭以外にくる「r」がイギリス英語では巻き舌にならず母音に変化するなどの特性が実感できるはずだ。
イングランド文化の紹介は、食べ物や天気から、政治や教育、果てはセックスにまで及ぶ。いずれのジャンルにも豊富な表現例が掲載されているので、巻末の「イギリスでよく使う短いフレーズとスラング辞典」とともに、特に留学や駐在などイギリスでの生活を控えている人は重宝するだろう。(成重 寿)
出版社からの内容紹介
Part1はアメリカ英語とイギリス英語の違いについて紹介。Part2は、イギリスの様々な側面<食べ物><スポーツ><宗教><お金>などにまつわる、イギリスらしいフレーズや表現をまとめました。そしてpart3は<シェークスピアの英語><コックニー英語><スラング>など。イギリス英語のあらゆる要素を1冊にまとめた本です。
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