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私たちはいかに蟹工船を読んだか―小林多喜二「蟹工船」エッセーコンテスト入賞作品集
 
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私たちはいかに蟹工船を読んだか―小林多喜二「蟹工船」エッセーコンテスト入賞作品集 [新書]


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登録情報

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  • 出版社: 遊行社 (2008/2/10)
  • ISBN-10: 4902443074
  • ISBN-13: 978-4902443073
  • 発売日: 2008/2/10
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5つ星のうち 5.0 もう一度!蟹工船読んでみようかな, 2008/6/18
レビュー対象商品: 私たちはいかに蟹工船を読んだか―小林多喜二「蟹工船」エッセーコンテスト入賞作品集 (新書)
まずは、14歳、16歳の年齢で蟹工船を読んで、こんなにもしっかりした考えを文章にしているのに感銘を受けた。昨今は蟹工船ブームになり、ここまで読みこなす前に、「面白くない」「共産主義のプロパガンダ」など、偏見から入って理解できない者も少なくない中、小説「蟹工船」が売れれば売れるほど、これら純粋に読んだ感想文はみずみずしさを増す。

中には、「私の兄弟たちが、ここにいる」と、地獄のような奴隷船「蟹工船」で働く人たちを身近な存在にとらえている派遣社員の書き手がいるゆえに、現代の派遣社員への働かせ方が悲惨すぎるのを察することができ、波紋を呼ぶ。

福岡という多喜二ゆかりの地から程遠い場所に住まう女性は、「蟹工船」を読み終えて、私たちはもっと「声」をあげなければならないと思った、と語る。「あなたたちは」でも、「私は」でもなく、「私たちは」という表現に目がとまる。「声」をあげていくのは、立ち上がる余力のあるきまりきった個人ではないと考えさせられた。
一方で、小樽に住む女性も舞台が「蟹工船」から「オフィス」に変わり、今もなお労働によって「殺されている」人々がいる、と語る。「私たち」にとって「蟹工船」は現実ものであって、決して他人事ではない。

「蟹工船」を読め。それは現代だ。で、しめくくる、感想も強烈すぎる。小さな「蟹工船」からやっと脱出したとしても、まだ「蟹工船」の中にいる。「蟹工船」上で生まれた子供は親と同じ立場という、どこをどういっても現代人は「蟹工船」からは逃れられないという指摘に追い詰められ、まだ「蟹工船」を読んでない者は諦めて、読むしかないと思わされるのでは。

私は、原作を読んでから、本書に手を出したが、ほとんどの立場の人が共感し、内にではなくて外に向かっていくエネルギーが発生し、その熱を味わえた。
そして、もう一度! 「蟹工船」を読んでみようかなと、思わされる。

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