内容紹介
1. LED照明を取り巻く市場背景
1-1 人類が手に入れた「第4のあかり」LED
CO2など温室効果ガスの削減量を定めた「京都議定書」の第1約束期間(2008~2012年)が始まった。 温室効果ガスの削減には、排出量の多い産業部門、民生(家庭・業務)部門、運輸部門における取り組みが重要である。なかでも民生部門では、一般家庭内の電力消費量の16%、オフィスの電力消費量の40%を占めるとされる、照明の高効率化が大きな役割を持つ。照明による温室効果ガスの年間排出量は、日本の総排出量の約4%に相当するといわれている。
経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は1998年、照明用エネルギーの省エネ対策を進めるため、既存の白熱電灯や蛍光灯と比べ省エネ効果が期待できる発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)を用いた次世代照明用光源の研究開発「21世紀のあかり」プロジェクトをスタートさせた。「京都議定書 目標達成計画」においては、LED照明を10%普及させることで、340万トンの温室効果ガスの削減を見込んでいる。
LEDは、以前から実用化されていた赤色に加え、1990年代前半に青色、緑色が相次いで開発され、赤、青、緑という光の三原色が揃った。これにより白色LEDが実現可能となったことから、LED照明に注目が集まった。しかし、白色LEDの発光効率は、2006年になってようやく蛍光灯の発光効率(90lm/W程度)に追いついたレベルである(100lm/W)。開発段階ではあるが、中には蛍光灯を大きく上回る(150lm/W)ものもある。しかしながら明るさの目安を示す全光束は、蛍光灯と比べていまだ大きな差がある。2007年になって、電球型蛍光灯の発光効率と同等で、白熱電球の代替となる製品が照明器具メーカーから製品化されたが、これらの製品は、電球型蛍光灯と比べて桁違いに高価である。
著者について
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LED照明編では、「LEDチップ」「蛍光体材料」「LEDパッケージ」「駆動回路」「LEDモジュール/ユニット・LED照明器具」の5つの分野に分類。それぞれについて参入企業の強み・弱みを可視化しています。出願件数は増加の一途をたどっているが、特許の質はどうか?日亜化学、松下電工、昭和電工など、各社の持つ強みは何か?などさまざまな分析を行っています。そのほか「出願人スコアランキング」など5つの分野別に、各種ランキングデータを集計しました。