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音楽未来形―デジタル時代の音楽文化のゆくえ
 
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音楽未来形―デジタル時代の音楽文化のゆくえ (単行本)

増田 聡 (著), 谷口 文和 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

いままでの「音楽」の常識はもう通用しない! iPod、CCCD、MP3、サンプリング……激変する音楽をめぐるテクノロジー環境は、音楽を、リスナーを、ビジネスを、著作権をどう変えるのか?


内容(「BOOK」データベースより)

iPod、CCCD、MP3、サンプリング…激変する音楽をめぐるテクノロジー環境は、音楽を、リスナーを、ビジネスを、著作権をどう変えるのか。

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5つ星のうち 4.0 誰が「音楽」を生んだのか?, 2005/3/20
書名のイメージだけで読み始めると、面喰うかもしれない。
いきなり音楽産業の最新動向が語られるわけではないからだ。
まず、現在に至るまでの音楽技術の変遷が、事例などを参照しつつ丁寧に論じられる。
その流れを踏まえ、後半はDJカルチャーや著作権、iPodなど多くの論点が展開されていく。
落ち着いたトーンでまとめられているが、従来のメディア論が想定していなかった領域まで手を伸ばした力作だ。
デジタル化が進み、論点が多様化する音楽文化や産業を考えるにあたって、間違いなく基本書となる1冊である。
また、津田大介『だれが「音楽」を殺すのか?』との併読を勧めたい。
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41 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 画期的な音楽の語り方, 2005/4/11
とてもおもしろく、興味深い本。一気に読んだ。

音楽についての語り方の不自由さを著者たちは問題にしている。近視眼的な音楽ビジネスの動向だとか、オリジナリティーの大切さだとか、音楽をめぐっておこなわれているさまざまなおしゃべりは、どれもにたような語り方におちいってしまう。

「音楽未来形」というタイトルをみると、すぐに業界の展望だとか、最新の音楽スタイルを連想してしまうような、不自由でせまい想像力しかもたない語り方。それ自体をいっきにバージョン・アップさせてしまうような、そんなパワーをそなえた本だ。

著者たちは、音楽についての不自由な語り方が発生した要因を、楽譜というテクノロジーの発生から、エディソンが発明したレコードをへて、最近のMP3に至るまでの、音楽とテクノロジーの長いかかわりの歴史をひもとくことによって、精密に検証する。

作品だとか著作権といった、現在の音楽の語り方のなかであたりまえになっている考え方は、実はそんなにあたりまえではないことが、あざやかに示される。

その「あたりまえ」を大胆に、かつ説得的につきくずしてしていくのが、本書の後半部分だ。DJやオーディオマニア、音楽著作権をめぐる事件のような、あたりまえではない現在の音楽のさまざまなあり方の分析に、著者たちの筆はさえわたる。

思想家、ジャック・アタリを参照しながら語られる結論部分は、そのようなあたりまえではない音楽文化が、どのような音楽の未来を指し示しているのか、そのスリリングな謎解きであるかのようだ。

古い不自由な音楽の語り方のなかで、音楽そのものもどんどん元気がなくなっているように感じられる。レトロなロックバンドが再結成をくりかえし、カバー曲や再発ばかりがあふれている。レコード産業の売り上げも、当然のように落ちていくばかりだ。

そんな未来の見えない状況をうち破るように、本書はリアリティのある音楽の未来のひとつを示してくれている。音楽をよりよく変えるためには、音楽を考え、語るときの語り方をこそ、根本から転換しなくてはならない。この本があたえてくれるインパクトあるメッセージは、一言でいうならばそういったものだ。

音楽をとらえる語り方は、「音楽未来形」以前と、それ以後に分かれることになるのかもしれない。そう言いきってしまっても、けっしておおげさではないように思われる。

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93 人中、46人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 NO FUTURE, 2005/3/25
By カスタマー
タイトルや宣伝文句で期待して買うと、肩透かしを食らう。大した未来は示されておらず、デジタルテクノロジーに関する議論も疎かだ。

まず、デジタルテクノロジーに関する解説が粗雑で、いかにも付け焼き刃という印象。理系の人間として読むに堪えない記述が満載である。また、デジタル・ネットワーク上の音楽ビジネスの可能性は、ビジネスの世界ではいろいろと検討され、実行に移されはじめている。だがこの本で触れられているのは、広く知られたナップスターやiTunes程度の話どまり。

そして出された結論が特に問題だ。筆者らは、ジャック・アタリの『ノイズ』を参照して『作曲のレゾー』という未来を提唱している。分かりやすく言うと『著作権で保護された音楽を売って儲ける時代は終わりだ。これからはユーザーが著作物を自由に複製し、自分で編集して制作できるハードや制作環境を売る時代だ』と主張している。でもレコード会社がこれからどうなって行くのか、音楽配信事業がどうなるのかという肝心な話は曖昧なまま。まさか、レコード会社はつぶれ、みんなが自分でDJを始めて、DJ機材やサンプラーを売る業者が儲かるとでも言うつもり?

アカデミックな世界では気鋭の学者とされているみたいだが、残念ながらアカデミックな議論の域を出ず、現実にはそぐわない。この程度の見識の人たちが『気鋭』とされるアカデミックな世界に未来はあるのか?

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