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自閉症裁判―レッサーパンダ帽男の「罪と罰」
 
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自閉症裁判―レッサーパンダ帽男の「罪と罰」 (単行本)

by 佐藤 幹夫 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

自閉症裁判の初のリーディングケースとして位置づけられる浅草女子短大生(レッサーパンダ帽)殺人事件は、なぜ、単なる「凶悪な通り魔」殺人事件として処理されてしまったのか?被害者に向き合わない加害者支援運動が無効なように、検察と一体となった報道や「責任能力」論議を垂れ流すだけのマスコミと厳罰を処して事足れりとする司法は、本質的に同じ間違いを犯している。ほんとうの意味での再犯防止につながる「障害」への理解がなければ、再びこのような悲劇はくり返されるからである。―四年に及ぶ徹底取材を経て、司法・教育・福祉・司法精神医学が問わずにきた重要課題を明らかにする問題作。


内容(「MARC」データベースより)

自閉症青年の重大犯罪の取調べと裁判はどう行なわれたのか? 自閉症裁判初のリーディングケース「浅草女子短大生(レッサーパンダ帽)殺人事件」を徹底取材。司法・教育・福祉・司法精神医学が問わずにきた重要課題を解明。

Product Details

  • 単行本: 318 pages
  • Publisher: 洋泉社 (2005/03)
  • ISBN-10: 4896918983
  • ISBN-13: 978-4896918984
  • Release Date: 2005/03
  • Product Dimensions: 7.7 x 5.5 x 1.2 inches
  • Average Customer Review: 4.6 out of 5 stars  See all reviews (17 customer reviews)
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自閉症裁判―レッサーパンダ帽男の「罪と罰」
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93 of 100 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars ふたりの女性へのレクイエム, 2005/3/5
異常者による通り魔事件という印象しかなかったが,冒頭から驚かされた。男は高等養護学校を出た障害者であったが,ほとんどの新聞はこれを黙殺して中卒とした。障害者の人権を謳うマスメディアとしては,凶悪犯が養護学校卒では犯罪報道しにくかったのである。本書はマスメディアがタブー視した障害を真正面から捉え,自閉症裁判のリーディングケースとなった裁判過程を丹念に追う。前半,男の障害を巡って精神遅滞か自閉症かを争う二人の医師の攻防は,それぞれの知識と経験を総動員して双方に説得力があり実にスリリングだ。鑑定医と治療者という立場の違いもあろうが,ふたりとも立場を越えて真摯に真実に迫ろうとしている。翻って裁判長とのやり取りからは,裁判所はつまるところ責任能力にしか関心はなく,落としどころを捕まえてほっとしている様がありありと浮かぶ。自閉症という診断名に全てを託して「減刑を,情状酌量を」と訴えるのが著者の狙いなら,ひとりの支持も得られないだろう。本書が投げかけているのは,「人としての罪と罰を求めればこそ,障害への理解が不可欠となるのであり,それなくして責任も贖罪も十全足るものとはならないのではないか。ほんとうの意味での再犯の防止とはならないのではないか」という問いである。自閉症に関して凡百の医師以上の研鑚を積み,3年に渡って努力の限りを尽くした弁護が判決に影響を与えられず,弁護士をして「自閉症にこだわりすぎた。もっと事実関係で争うべきだった」と述懐させるくだりはあまりにも哀しい。事実の大枠は争いようのないものであるから,弁護方針は正しく意義のあるものであった。判決にも新聞にも黙殺された裁判過程を丹念に追い,双方の当事者への困難な取材を重ねて,障害の理解による真の贖罪と再犯防止を世に問うた本著作の意義は大きい。被害者O.M.さんへの,男に無心され続けて他界した妹への鎮魂の書でもある。
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42 of 45 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 妹が印象的, 2005/9/1
By ずみとし (北九州) - See all my reviews
養護学校の事務員をしていた知人に聞いた話です。
病気で長期入院をしている子供は養護学校に転校扱いになるのだけど、卒業を前にすると「養護学校卒業」となるのを嫌って、書類上は元の学校に学籍を戻すそうです。

障害問題について理想と(心の中にモヤモヤある)現実のわだかまりがこの本の中にあらわれています。
こーいう現実は一つずつ掘り返して光を当てていくべきですね。

と、加害者に寄り添う視点なのだけど、いきなり家族の命を絶たれた家族の心情にも配慮されています。

が、一番鮮烈なのは加害者の妹の生き様です。
家族の犠牲になっている不幸な境遇も、晩年の生きること楽しむことへの貪欲さも、どちらも印象的です。

読みやすい本ではないと思いますが、多くの人に読んでほしいですね。

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10 of 10 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 考えさせられる, 2007/7/20
本当は★★★★★。押し間違いで不本意な表示になってしまった。

レッサーパンダ帽を被った男が白昼の路上で女性を刺殺した事件といえば、犯人の異様な服装のせいで大半の人の記憶に残っていると思う。

そんなことから、『レッサーパンダ帽男の「罪と罰」』というサブタイトルに惹かれて半ば興味本位で読み始めた。遺族の気持ちを考えると面白いと言っては不謹慎だが、重い内容だが素人でも理解できるよう要領よく書いているので読みやすい。
登場する人物が上手に描かれているので小説を読んでいるような錯覚を覚えることもあった。
特に犯人の妹のくだりには泣かされる。

逮捕された容疑者は目撃証言から犯人に間違いなく人を殺めたという事実は歴然としているのだが、「彼はどのような罪に問われるべきか」「彼にはどのような罰が与えられるべきか」。浅学の自分には判断できないが考えさせられる良書だと思う。
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当時は国民的な話題となり世の中を騒がした,レッサーパンダ帽男の女子大生刺殺事件.
犯人は自閉症と言う病気を持っていた.... 続きを読む
Published on 2005/12/14 by hisa-taro

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