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職業としてのソフトウェアアーキテクト (Software Architecture Series)
 
 

職業としてのソフトウェアアーキテクト (Software Architecture Series) (単行本)

マーク スウェル (著), ローラ スウェル (著), Marc T. Swell (原著), Laura M. Swell (原著), 倉骨 彰 (翻訳)
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Amazon.co.jp

   ソフトウェアの開発現場では個々人の役割分担があいまいであり、多くの場合、プログラマーがすべての仕事を兼任することになる。建築家に相当する総合的なプランナーがいないため、顧客からの仕様変更あるいは不完全な意思疎通からプロジェクトが失敗するというケースはあまりにも多く、これを回避するためのしくみを作ることは、長い間論じられてきた重要な課題である。

   本書はソフトウェアアーキテクトについて論じたものである。建築におけるプランナーが建築家であれば、ソフトウェア開発におけるプランナーはソフトウェアアーキテクトである。本書ではソフトウェアアーキテクトの意義を解説した上で、アーキテクト、ビルダー、エンジニア、サイエンティストといった役割を規定し、さらにアーキテクトの任務の内容、アーキテクチャ主導のソフトウェア開発の解説、アーキテクトのプランの概要、そして最後にはアーキテクトの育成について言及している。著名な建築家I・M・ペイの仕事をもとにアーキテクトの仕事を解説しているが、分野が違うとはいえ、考え方は共通している。ここからプロジェクトを有利に進めるやり方を学ぶことができるだろう。

   実際のソフトウェア開発チームでは専門の「アーキテクト」は存在しないケースがほとんどである。本書はプロのソフトウェアアーキテクトの存在を提案するものであるが、ある程度開発の上位に位置する人間ならば理解しておくべき内容が詰まっているので、利用してみて損はないだろう。(斎藤牧人)



日経BP企画

職業としてのソフトウェアアーキテクト
全編を通じ「ソフト工学は建築工学に学べ」と説く。“設計不在”の現状を打破するため、アーキテクト(設計者)を専門職として確立し、ビルダー(開発者)、エンジニア(信頼性や性能を評価・検証する技師)、サイエンティスト(理論研究者)と分離することを提唱。アーキテクトとクライアント(発注者)が共同で基本設計を確立した上で、システム構築にあたれと主張する。技術者よりも発注者や,「ソフト設計学科」を創設すべき大学の上層部に向かって訴える、平易な啓蒙書。


(日経コンピュータ2002/10/21Copyright©2001日経BP企画..Allrightsreserved.)


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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 テーマは面白いが具体性には欠ける, 2005/1/5
By 鈴木純一 (マサチューセッツ州ボストン) - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
建築とソフトウェア開発の類似性に着目してアーキテクト(建築家)の重要性と役割を説明している.昔からこの類似性はあちこちで言われてきているので,本書がこの類の内容を初めて書いているわけではないが,まとまったイントロとしては良いと思う.また,ソフトウェアアーキテクトのあるべき姿を考えるための材料としても良い.

ただ,この類似性を説明してアーキテクトの重要性を説くのにどうしてこれほどのページ数を費やす必要があるのかが不明.また,結局のところソフトウェアアーキテクチャとは何なのか,それをどう設計・保守するのかといった話題はほとんど書かれていない.アーキテクト,プログラマ(ビルダー),エンジニアの役割に着目した開発プロセスも説明されているが,従来のプロセスと同じで特に目新しさがないのも残念.アーキテクチャ駆動型の開発プロセスを説明している本を読む前座として読めば価値があるかもしれない.

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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 HowToで無いのは確かです, 2003/10/5
この本の著者にとって、建築とソフトウェアが類似している事を再確認させる事はあまり重要なことではないのかもしれません。
ソフトウェアと建築のアナロジーは、もう何年も前からソフトウェアの業界で言われている事で、最近新装版が出された「人月の神話」では「建築にたとえることはもう有用さを失った」とまで書いているぐらいですから・・・。

ということはさておき、
ソフトウェアの比較として「建築」が取り上げられているのかは、目に不自由がない限り、建築物は誰もが目にする対象であり、ごく一般的で分かりやすいものであるから、あえて著者が選んだのだと考えます。
著者が訴えたかった事は、何かを考えると、
実例まで挙げている、業界が抱えている危機についてではないでしょうか。!

この本を、何かの「答え」が書いてあるものと考えると、きっと読み辛いのではないでしょうか。
「HowTo本ではない」と認識して読まないと途中で挫折してしまうかもしれません。
ソフトウェア業界に身を置く人間が、この本を読み、現状の問題点に気付き、その改善によって、迫っている危機を回避する契機になればという思いを感じます。

ただ本当の意味で、ソフトウェア業界が抱える危うさが改善されるのは、ソフトウェア業界以外の大企業の管理的立場にある人の中に、ソフトウェアの本質を理解した人がもっと増えない限り難しいように感じますが・・・。

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10 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ソフトウェア業界の問題点を指摘した良書, 2003/5/31
久しぶりに読後にいろいろと考えさせられた。

全体を通して、ソフトウェアと建築の類似性をもとに、ソフトウェア業界に欠落しているアーキテクトの必要性を訴えている。
現在のソフトウェア業界には、建築で言うところのアーキテクトと呼ばれる役割を持った人が存在しないため、よいソフトウェアが供給されにくい現実を的確に説明している。

「第2章 アーキテクト不在の世界」では例えとして、そこらじゅうに欠陥住宅や不良住宅が乱立した世界をあげているが、今の世の中に供給されてきたソフトウェアのことを考えてみれば、言い得て妙である。(現実にも建築士抜きで建てた住宅が、欠陥住宅だったり、欠陥がなくても使いにくかったりすることはご存知のとおりだ)

アーキテクトは、クライアントにとってできる限りよいものを提供するためにデザインする。そして、アーキテクトがデザインしたものがきちんとエンジニアやビルダーの手によって作られていくことを管理する。

「第6章 ソフトウェアアーキテクトの役割」に書かれている内容は興味深い。ここで書かれている仕事は、まさしくアーキテクトの仕事である。よいものをデザインするには何をしなければならないかについて書かれている。。アーキテクト不在の現状ではシステムエンジニアが兼任しているが、この状況は確かに適切ではない。システムエンジニアやプログラマは、必ずしもクライアントの立場ではない。作り手の立場でデザインしてしまうことがあるのは、誰でも経験があることだと思う。クライアントが最善のソフトウェアを手にするためには、クライアントの立場で最善のソフトウェアをデザインする役割の存在が不可欠であり、その立場こそがソフトウェアアーキテクトである。

全体的に分かりにくい感があるが、これは「読者に何を訴えたいのか」を最後に述べているためだと思われる。各章の最後に「まとめ」があるが、各章を読み始める前に、この「まとめ」を一読しておくと理解しやすいかもしれない。

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投稿日: 2002/11/18 投稿者: 興味津々堂店主

5つ星のうち 3.0 建築好きのSEにはいいでしょうが・・・
「建築におけるプランナーが建築家であれば、ソフトウェア開発におけるプランナーはソフトウェアアーキテクトである」とのことだが、出てくるのは本当に建築の話ばかり。読... 続きを読む
投稿日: 2002/10/19 投稿者: Gavi

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