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誤解だらけの「危ない話」―食品添加物、遺伝子組み換え、BSEから電磁波まで
 
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誤解だらけの「危ない話」―食品添加物、遺伝子組み換え、BSEから電磁波まで (単行本)

小島 正美 (著)
5つ星のうち 3.8 レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)
メディアによる不安増幅のメカニズム。いったい、どのように不安を増幅させているのか。その不安の増幅メカニズムとは、どのようなものなのか。メディアの記者たちは、どのような意識で記事を書いているのか。記者たちの思考法はどうなっているのか。これらの問題をひとつひとつ著者なりに考え、メディアとの協調とチェックのあり方も考える。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
小島 正美
現在、毎日新聞社生活家庭部編集委員。1951年愛知県犬山市生まれ。1974年愛知県立大学卒業。毎日新聞社入社。長野支局、松本支局を経て、1987年東京本社・生活家庭部。1995年千葉支局次長。1997年生活家庭部編集委員、主に環境や健康、食の問題を担当。東京理科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 271ページ
  • 出版社: エネルギーフォーラム (2008/09)
  • ISBN-10: 4885553520
  • ISBN-13: 978-4885553523
  • 発売日: 2008/09
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8 レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 133,914位 (本のベストセラーを見る)

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5つ星のうち 5.0 食品偽装は「心の問題」, 2008/9/27
日頃マスメディアの報道を懐疑的な目で見ている自分からしても、本書を読むと「え?本当なの?」と思わず叫びたくなるような「事実」が次々と出てくる。時にはその根拠があまり明確に示されなかったりもするので本書自体を鵜呑みにすることも避けなければならないが、日頃から大量に浴びせられているマスコミ報道に対する解毒効果はあるだろう。もっとも著者はリスク論に軸足をおいており、「食の安全はリスク論とは切り離さなければならない」とする立場の人からするとかなり抵抗を感じる文章も散見される。
しかしそれでもなお本書に一読の価値があるのは、例えばC型肝炎訴訟や不二家問題において典型的であるが、洪水のような一方向の報道によって一読者・視聴者が自律的な判断を下せるような環境に、残念ながら今の日本がおかれていないことが痛感されるからである。なぜそのような事態になってしまうのか、本書では様々な角度から「不安報道」のメカニズムを検証し、ささやかではあるが、改善の処方箋も示している。多くの人に手にとってもらいたい本だ。
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12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 鵜呑みにできないマスコミ報道!, 2008/9/5
 最近、食品偽装の問題がメディアを賑わしている。老舗料亭や伝統あるお土産屋、鰻の産地偽装など、市民の食を直接脅かすような事例が相次いでいる。
 これらのニュースを配信しているのは、新聞、雑誌、テレビなどのメディアに他ならない。我々は、その報道を見たり聞いたりしながら、事件に対する自己判断を迫られている。だが、その報道に対するメディア側の姿勢を注意深く見てみると、そこに何らかのバイアスがかかっているのではないか、という疑問が出てくる。というのも、こうした記事は、記者という一個人が書いているというのが現実だからだ。例えば、万能の神が書いているというのであれば、問題は別だが…。
 「危ない」という報道は、それなりに注目を集める。商業報道という範疇に縛られるメディア側としては、その頸木から逃れられるものではないことは、誰の目にも明らかだろう。
 本書は、「危険報道」の裏側を、自ら報道に携わる新聞記者の視点から真摯に見直した、メディア批判の書でもある。著者は言う。「中国産餃子事件などは最たるもので、あれは何らかの混入があった問題で、中国産だからという理由は見当たらない。むしろ、中国産の冷凍食品は日本の発注会社が細部に至るまで衛生管理を徹底しているので、ある意味、国産以上に衛生面の信頼度は高い」。むしろ、日本の各地で行われている「産直」などという名目で、農家から直接仕入れて売っている農産物などは、果たして健全な農薬検査などを経ているのだろうか、と疑問を呈す。
 突き詰めると、そこには「記者魂」という、甘い蜜がある。「特だね」という、記者にとっては最大の関心事が目の前に転がっていると、すぐに飛びつくというのが、記者の本性だ。1%の危険と99%の安心を同列に並べるという危険がそこにある。1%の危険は、その危険度は少ないにもかかわらず、大きな見出しになる。99%の安全は、記事にもならない。
 こうした報道のメカニズムを、少しでも改善したいという気持ちが著者の訴えである。要するに、細切れの「危険報道」を鵜呑みにしてしまうと、個人的に正確な判断が出来なくなるとともに、国の政策をも誤りかねないということを認識しなければならない。
 とにかく、読んでみれば「目から鱗」は間違いない。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 情報の読み方入門, 2009/3/2
 危ない話に対する誤解の原因として、安全商品の販促、マスコミの無能無知が原因となる科学的誤り、その誤りを訂正しないマスコミの体質。後に安全だという新知見がでても記事にしないこと、つまり危ない記事の方が人気があるという消費者の問題。伝聞による情報の変質。などが書かれており、これらの話題に関して疫学的(統計的)考え方の重要性が述べられていることが評価できる。
 すべてのものには良い点と悪い点が存在し、その得失が分離できない場合、利得が大きければ多少の危険性は甘受することが必要である事を力説している。その中には生命の価値を金銭で評価することや環境問題からの観点の必要性も述べられており評価できる。

 これらのことをふまえ適切な情報を発するため、メディアを教育することの必要性、第三者機関やNGOのような組織による情報の質の管理についても「メディアパトロール」という造語で政治的解決を提案している。
 最後に、科学技術に対する「何となく気持ち悪い」をクローンや遺伝子操作で説明しており、人間の感情の解決の困難さを嘆いている。
 
 内容が広く、個々のテーマへの踏み込みが浅いが、「情報の読み方入門」としてお薦めです。学校でも本書のような考え方を教育してほしいものだ。浅いとはいえページ数にして後半の約半分を費やしており、第6章以降に本書の価値がある。同時期に読んだ、「メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学(光文社新書)」よりもかなり的確な視点で問題を捉え解決策を提案している。感情的な記述も少なく好感が持てる。唯一の不満は、科学を知っているからこその不安、つまり科学者の第六感(ひらめき)が書かれていないこと。このひらめきこそが科学の革新もたらしてきたのであるが、まあ、本書のテーマを考えると(たとえ筆者は気づいていたとしても)おくびにも出すまい。

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