この「1枚の絵」はどのような状況のもとで生み出されたのか、そして彼女はなぜ愛され、描かれたのか-。画家とモデルの間にあった感情とは? クリムト、モディリアーニ、ピカソなどの18の名画とエッセイ。
著者 山口路子
一枚の絵に秘められた恋愛世界の大切な鍵 恋は長く続かないといけないのか。
同時に複数の男性を求めるのは、不幸なことなのか。
母性的な女より刺激的な女の方が上なのか。
性的でない男女関係は貧弱なのだろうか。
私は恋人に何を求めているのか。
*恋愛はとてもやっかいだし、胸は痛くなるし、傷つくことも多いのに、ひとはひとを好きなることをやめられません。年齢は関係なくて、どんなに若くてもどんなに老いていても、恋をしたときの、世界が違う色彩に変わるあの瞬間の、なんともいえない気持ちはみな一緒です。
*出版のお話をいただいた時、私は担当編集者の方にこう言いました。
「美術の本ではないんです。一枚の絵を通して恋愛や女の生き方、男と女の可能性を探りたいんです」
*この本には18枚の絵と、18人の女性と、18人の画家が登場します。
彼らの恋愛や、彼らが生み出した絵を見ていくうちに、私はそこに思いがけないものを発見しました。
*それは恋や愛に惑い、そして女として生きるということそのものに、しばしば立ち往生してしまう私自身に新鮮な示唆を与えてくれました。
*フェミニズム的な考え方とはまったく違う世界にある、男女の関係のひとつの理想と深い関係がある、その風景を、読者の方に感じ取っていただけたら、嬉しく思います。
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