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CODE―インターネットの合法・違法・プライバシー
 
 

CODE―インターネットの合法・違法・プライバシー (単行本)

ローレンス レッシグ (著), 山形 浩生 (翻訳), 柏木 亮二 (翻訳)
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   インターネットが爆発的に普及するなか、ネット上での規制についても関心が高まっている。本書はこういったインターネットなどのサイバースペースにおける法規制のあり方をテーマとしながらも、「インターネットは、著作権を無視した違法コピーや無修正の違法ポルノが横行し、システム破壊を狙うハッカーたちが手ぐすねをひく無法・無秩序空間」とし、「規制を強化しろ」と画一的に結論づける既存の書物とは一線を画している。

   本書では法律や条令、行政指導といったものだけではなく、人のふるまいに影響を及ぼすすべてのことを「規制」と定義づけており、それらはインターネットの規制を考えるうえで重要だとしている。また本書の規制に対する関心は、目先の規制をどうやってかわすかや現状の規制にどう収まるかというような今日や明日の話にはなく、もっと根底の深い部分にある。我々がもっている規制の総体について注目し、さらにその総体がインターネットの導入によってどう変わり、今後インターネットが大きく変化していくなかで総体がどう変化を遂げるかという点について大きな関心を寄せている。「ショッピングサイトを立ち上げるときに気をつけておかなければならない法律的な知識が知りたい」といった手軽なあんちょこ的な内容を期待する人よりは、広く深くインターネットの規制について考えたい人におすすめしたい。(近藤大介)

日経BP企画

CODE インターネットの合法・違法・プライバシー
 論旨展開の手つきに「文系的なダルさ」はあるが,指摘する事柄は極めて重要。流し読みでもいいから読んでおこう。


(日経NETWORK 2001/09/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)


登録情報

  • 単行本: 530ページ
  • 出版社: 翔泳社 (2001/3/27)
  • ISBN-10: 4881359932
  • ISBN-13: 978-4881359938
  • 発売日: 2001/3/27
  • 商品の寸法: 21 x 15.2 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 189,762位 (本のベストセラーを見る)

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23 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 理解できるまで読め, 2004/12/1
この実世界では、我々は法を破ることも、倫理に反することも(逮捕されたり村八分になるかもしれないが)、究極的には可能である。

しかし、オンライン上では違う。オンラインでの我々は、コンピュータやネットワークの構成・設計、それらについての思想である「アーキテクチャ」が許す範囲でしか、そもそも行動することができない。「アーキテクチャ」が認証を求めるなら認証をクリアせねばならない。「アーキテクチャ」が匿名を認めないのなら従わねばならない。そうしなければ、オンラインでは何もできないのだ。

法は、特に憲法という「コード」は、暴走するICT市場が勝手に引きずっていく「アーキテクチャ」、そしてそれらを構成する「コード」に対して何ができるのだろうか。経営学、経済学、哲学、法学の学位を持つ新シカゴ学派の憲法学者、ローレンス・レッシグ会心の一冊であろう。

これを読まずして情報社会を語るなかれ。

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24 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 サイバー空間の生成が突きつける「自由」の再考察, 2003/3/19
 本書は、サイバー空間の生成が「自由」あるいは自由の裏返しである「規制」にどのようなインパクトを与えるか、という点に関する考察の書です。
 
 著者の主張を端的にまとめると次のようになるでしょうか(ちょっと荒っぽいですが)。

1. サイバー空間において自由を確保するということは政府の関与を排除することだという定説めいた主張があるが、それはまったくの間違いだ。
2. サイバー空間において自由の広狭・内容を規定するのは「コード」だ。どのようなコードを採用するかによって私たちの自由は守られもするし、危険にさらされもする。採用を行う際、私たちはどのようなものを自由と考えているか、という価値判断が行われる。
3. つまり、私たちはどのようなコードを採用するか決断を迫られる。もしくは、誰かが決断し、誰かが決断したということを知らずに決められたコードの下で生活する。あるいは知って生活する。望ましいのはもちろん私たち自身が決断することだ。
4. ではどのように決断するか。理性が導く議論の説得力によって私たちが合意を形成していくことによってだ。その方法がもっとも望ましい。

著者はこうした議論を、ネット社会の技術やアメリカ合衆国憲法の理念・条項、さまざまなエピソードを交えながら幅広い視点から展開しています。サイバー空間で起こっている明確に捉えがたい事象を、巧みに整理して説明しているので、なるほどと思わせるところが多々あります。また、冷静な議論の下で静かに流れる著者の熱い理念に共感を覚えます。お薦めできる一冊です。

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46 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 これは、良質の憲法書だ。, 2001/10/9
インターネットは、古くて新しい、法律の根本にかかわる問題を提起する。それをどう考えればよいか。我々はどのような岐路に立たされており、何が考慮すべき要素なのか。レッシグは、自らの思考過程を詳細に明らかにしてくれる。

日本では、どうしてこのような法律書が生まれないのだろう。どう考えるかというプロセスよりも、結論を暗記することを重視する日本の教育事情と無関係とはいえないだろう。現在の状況が、どのような岐路においてどのような選択がなされた結果なのかも分からないままにこれを丸暗記しているとしたら、不幸なことだ。岐路に立っていること自体に気付かないままに未来へと流されるとしたら、さらに不幸なことだ。多くの法学部生に、本書を熟読していただけたらと思う。

ワールド・トレード・センターが崩壊し、6,000人以上の死者、行方不明者を出すという衝撃的テロが発生し、犯人達はインターネットを使って連絡を取り合っていたという報道もある中で、インターネットのプライバシーは生き残れるだろうか? もちろん、テロ以前に発行された本書はテロを前提にはしていないが、本書が提示する思考のプロセスは、テロ後の世界に生きる我々が問題を考える上でも、重要なヒントを与えてくれる。

本文の翻訳はずいぶん柔らかく、もう少し生硬な文章の方が読みやすく感じるほどだが、おそらく、訳者は、原文のニュアンスもこれくらい柔らかいと感じ取ったのだろう。

脚注の翻訳に誤訳(判決の「少数意見」を「異議」と訳す等)、誤記、誤変換などが多く、脚注漏れまであるのが残念。

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5つ星のうち 5.0 監視社会への拡張
近年、社会学などにおける自由をめぐる議論で、人間の行為をあらかじめ物質的に制限する「環境」やアーキテクチャという語が用いられている。そのアーキテクチャの議論で引... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: ミケランジェロ

5つ星のうち 1.0 ある意味、反面教師
インターネット時代の情報の共有に関心があるので買った。
偏差値秀才が良書を直訳するとこうなる、という、見本のような訳。名誉毀損関連以外の法律用語には詳しく... 続きを読む
投稿日: 2004/11/10 投稿者: つるかめ

5つ星のうち 5.0 ラディカルな本です。山形さんの訳がさすが。訳者あとがきから読みましょう。
"¬ ̄£§£¨"¨... 続きを読む
投稿日: 2002/9/21 投稿者: nakagawa

5つ星のうち 5.0 ネットではなくて憲法の本です。
合州国憲法の精神がとてもよくわかります。
一流の憲法学者の講義をうけているような気分になれます。
ネットに関する鋭い考察も多数。... 続きを読む
投稿日: 2002/2/12 投稿者: auvi

5つ星のうち 5.0 とてつもなく深く、おそろしい本。
いやー、訳者の山形さんもあとがきに書いてるけど、とんでもない本ですよこれは。少なくとも、「なにが合法でなにが違法か」とか、「プライバシーを守るにはどうしたらいい... 続きを読む
投稿日: 2001/5/8 投稿者: tt enomoto

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