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エリック・ホッファー自伝―構想された真実
 
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エリック・ホッファー自伝―構想された真実 (単行本)

エリック ホッファー (著), Eric Hoffer (原著), 中本 義彦 (翻訳)
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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 「生きる」ことに真摯であるということは、これほどまで波乱に満ちた人生を送るということなのか。本書は、数奇な運命をたどりつつ独自の思想を築きあげた哲学者エリック・ホッファーの自伝である。

   7歳で失明、15歳で突然視力を回復。18歳の時に天涯孤独となり、28歳で自殺未遂。「私は死ななかった。だがその日曜日、労働者は死に、放浪者が誕生したのである」という彼は、10年に及ぶ放浪生活へ踏み出し、数々の出会いと別れを選び取りながら、劇的な生涯を送ることになる。

   トマトの収穫、ホップ摘み、砂金発掘などの季節労働。そのかたわらで、化学、数学、鉱物学などあらゆる学問にまい進し、読書と思索を重ねていく日々。そんなある日、彼は町のレストランで大学教授と出会い、これを機にドイツ語翻訳や研究の手助けなどのアルバイトをはじめる。あまりに研究熱心な彼に、教授は研究所での職を用意してくれるのだが、「本能的にまだ落ち着くべきときではないと感じた」彼は、ふらりと季節労働者の生活へ戻ってしまうのだ。

 「慣れ親しむことは、生の刃先を鈍らせる。おそらくこの世界において永遠のよそ者であること、他の惑星からの訪問者であることが芸術家の証なのであろう」。自己と徹底的に対峙し、自己欺瞞と戦いつづけたエリック・ホッファー。まず学ぶべきなのは「学問」そのものではなく、彼が貫いた学問への、そして、人生への「姿勢」かもしれない。(高橋美帆)



内容(「BOOK」データベースより)

失明、孤独、自殺未遂、10年の放浪、そして波止場へ…。つねに社会の最低辺に身を置き、働きながら読書と思索を続け、独学によって思想を築き上げた“沖仲士の哲学者”が綴る情熱的な精神のドラマ。

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5つ星のうち 5.0 良書, 2004/9/12
自伝なので、ホッファーの半生が語られるわけだが、この本では座右の銘にしてしまいたいような素敵な言葉が並ぶ。特に気に入っているのは、”希望よりは勇気”の章である。つまらないことにこだわるなあ、と思いながら読んでいると、最後の文章、”自己欺瞞なくして希望はないが、..."では、身が震えるほど感動した。

また、ホッファーは”弱者の演じる特異な役割こそ、人類に独自性を与えている”と言う。どこかの国で「勝ち組」、「負け組」と言って喜んでいる人々のなんとあさましいことか。

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29 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 本当に「好きになる」ことについて, 2004/1/16
ホッファーの生涯は、肉体労働と勉学の日々だった。米国では、労働と芸術の日々を送ったヘンリーダガーなどは有名だけれども、彼等から学んだことは、本当に何かを好きになることの意味だった。例えば小説家になりたいと思うのは、有名になりたいからではなく、小説を書きたいからなのだ、という当たり前の論理を、彼等は体言している。その生涯は、ゴッホの自殺を思い出すまでもなく、「幸福」とは言えないかもしれない。それでもある人は書き、描き、歌い、演じる。この底力を、生命力を、本書から強く感じた。
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 本物の「学び」とは何か, 2007/5/4
By のいのい (東京都) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
「かくも波瀾に満ちた生涯があろうか」

帯に記されたこの書評が、本書の全てを物語っています。

7歳で視力を失い、15歳で視力を回復、その後正規の教育を受けずに職を転々とし、季節労働者としてアメリカ各地を放浪する。
これだけであれば、単に苦労人として大変な人生を歩んだね、ということになるわけですが・・・。

彼の人生を特別なものにしたのは、肉体労働の合間に図書館に通って独学で続けた読書・勉強。
そして社会の底辺で働く季節労働者たちや、その労働そのものから学び取った独自の人生哲学です。

彼の哲学は内外の哲学者、政治家、大統領などに激賞され、「沖仲仕の哲学者」として世界中の知識人に大きな影響を与えました。
エリック・ホッファーは、アメリカ史上最大の「在野の士」であったといっても過言ではありません。

その「かくも波瀾に満ちた生涯」には、全ての読者の人生観が大きく揺さぶられることでしょう。
ぜひたくさんの方に読んでいただきたい名著です。

生きていく上での本当の「学び・学習」とは何か、深く深く考えさせられます。
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