内容紹介
訳者まえがき
本書はこれまで、世界のどこでも出版されなかった幻の書である。
元々、D・カーネギーのラジオ講座のシナリオとして書かれ、ラジオ講座終了後にその生の声を文章化し、さらにそれに改訂増補を加えたものである。しかし、あとは引き出しの奥深くしまい込まれてしまった。
このラジオ講座は、あらゆる階層の人々、上は大実業家から時の大統領までが、この放送日を楽しみにしていたほど、熱烈に迎えられた講座で、未だにその時のメモを装丁してとってある人もいるほどである。
このスクリプト原著の題名【How to win friends & influence people】 は『人を動かす』(創元社刊)として訳されている書籍原著の原題と同一である。
しかし内容は、その原著とメイン・テーマは同じだが、「作り」が異なり、また事例が極めてリアルである。それは本書の第15章においてD・カーネギーが語っているように、「私自身が述べてもいいのですが、しかし、実際に私の紹介するノウハウを成し遂げた人々に話してもらうほうが、ずっと面白いし、実感も湧(わ)いて、説得力があると思いませんか」という言葉に端的に表れている。
本書で最も特長があり、読者をしてヤル気をかき立たせるのは、D・カーネギーの生の声を、紙上で再現したことである。圧巻なのは、各章で展開される『現場再現シーン』だ。 D・カーネギーは同名の書籍原著を出版したのち、この講座を企画したわけだが、ここには原著で特に言いたかったことのすべてが、みごとに集約され、かつ原著で簡単に触れた箇所で重要なところは、より深く、しかもより具体的に突っ込んで解明されている。
この再現シーンは、スクリプト版原著には、〈効果音。ドア開く〉とか〈声、だんだん小さくなる〉などとタイプで打たれている。これは効果や録音担当者向けの指示なのであるが、本書でも最小限入れておいた。
なお、〈声、だんだん小さくなる〉というのは、スクリプトではフェードアウトと記されている。日本の映画界の用語では、「溶(よう)暗(あん)」と昔は言われたものだが、わかりやすい表現に置きかえた。事前にこのように説明しておかないと、読者も、その部分を読んで、何のことだ、と思われるかも知れない。
いずれにせよ、この幻の書を世界に先がけて、この日本で出版できることに勝る喜びはない。
内容(「BOOK」データベースより)
全世界1500万部超の“How to win friends & influence people”(人を動かす)の著者が企画・出演した伝説のラジオ講座の書籍版。人の心を開かせて成功する真の説得力。