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新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論
 
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新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論 (単行本)

小林 よしのり (著)
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内容(「BOOK」データベースより)

戦後53年間の見えざる呪縛の鎖を断ち切る解放の書か?それとも戦争の悪夢を喚び起こす禁断の一冊か?戦争とは何か?国家とは何かそして「個」とは?描き下ろしの超大作。


内容(「MARC」データベースより)

戦争に行きますか。それとも日本人やめますか。究極の選択を迫る、新しい日本人論。戦争とは何か、国家とは何か。そして「個」とは。384ページにも及ぶ描き下ろし。〈ソフトカバー〉

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5つ星のうち 5.0 禁断の書, 2006/8/10
ある意味情念だけで描いた書だな。
中国政府が、訪中した日本の国会議員団に、発禁するよう要請した禁断の書をぜひ読んでみてほしい。
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261 人中、233人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 国家を復活させた書, 2006/7/19
「新ゴー宣3巻」に小林氏の、
「保守知識人が今までごたく並べるばっかりでできなかったことをやってやるわ
国家を復活させてやる!」
というセリフがある。
その一年半後にこの本は出版された。
私は、いわゆる「ネット右翼」はこの本が作ったと思っている。
販売部数は90万部前後だと思うが、その数字以上の影響力があったと感じる。
しかも読んだ人の大半は若者であるから、本当の影響はこれから現れるのかもしれない。
ただ、それが望ましいことなのかどうかは、無知な私にはわからない。
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77 人中、64人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 戦後「自虐誇り」・平和念仏主義へのアンチテーゼを大衆に示す意義あり, 2008/4/4
By 平成の愚禿 (神奈川県横浜市) - レビューをすべて見る
小林よしのり氏の挑戦的力作。

司馬遼太郎氏など、戦後平和念仏主義「自虐史誇り」により日本人の意識は何ら変わっていないと指摘する。
邪推かもしれないが「戦争絶対反対!!」などとデモに参加する人々はよほど暇か、単に今「平和愛好者→良識ある市民」という図式に無意識にはまっているのだろう。
ただ、性質が悪いのは、彼らが自分の深層心理にある「スケベ心」に全く無自覚で、「自分は信念に基づいて」行動していると感じていることだ。

この意味で「信念の人」と自称する人々程ある意味危険な人はないと思う。外国の暴力集団から何らかの攻撃を受け、友人知人が殺されたり、あるいは一端世情の「良識」が激変すると、こういう「信念」の人程、新たな「信念」に目覚めて「政府弱腰」「断固反撃」と叫びだす可能性は極めて高いと思う。周辺国との外交関係や、自衛隊の反撃能力の有無など全く無視したまま・・・。

本書は、小林氏が先の対連合国戦争について、一端世情が各識者の見解を取りまとめつつ著者自身の個人的考察も含め大衆に訴えかける極めて挑戦的な著作であり、批判を恐れず多くの毒を含んでいる点であり力作と評価する。
個人的に、それまでの小林氏の「ゴーマニズム宣言」は商業主義的で「たかが漫画家風情の売名行為」と斜に構えて見ていた部分があった。「脱正義論」あたりから、これはかなり挑戦的で洞察力に富んだ論客ではないかと思い始め、本書で確信に変わった。

戦後の諸論説に、自己の渾身の考察を加えて奇をてらわず直球勝負している感が、なにか格闘技を見ている感じで心地よい。

ところで今日「戦争反対、戦争放棄」という縁起の良い言葉を願望として口にしていれば、戦争は避けられると考える人々は、日本の言霊思想の信奉者であって、「鬼畜米英、絶対必勝」という願望を念仏のように唱えていた戦前と何ら変わりがないではないか。
現実の直視こそ重要である。当時の軍人のみをスケープゴートとし、思考停止しているようでは教訓から学んだことにはならない。

ところで、最近、NHKBS特集で、元満州居留民が関東軍が自分たちを保護することなく逃走していった事実を批判する番組を視聴した。
もちろん、敗北覚悟で応戦した軍人、部隊もあっただろうが、そういう事実はネグレクトされていた。この点、編集の悪意なのか過失的オッチョコチョイかは不明であるが、偏向報道とはいえないまでも片手落ちの感は感じざるを得なかった。まぁどんな報道であれ完璧な中立性の維持は難しく、特に意見が分かれるこの種の問題に関する番組である。編集者に悪意・過失がなく、番組内容の公平性の確保に全力を尽くしたとしても、視聴者全てに納得を与え得る番組作成も不可能に近いだろう。従って、NHKの編集者を殊更能力不足とか非難する気はない。

そして、報道通り居留民を置き去りにして敵前逃亡した部隊が相当存在したこともまた事実であると推察する。
この辺りは「日本陸軍最強」と謳われた「戦車師団」はフィリピンに転身して既に米軍に壊滅させられている。また、ソ連側の当時の記録によればノモンハン事件の後半戦で海軍航空隊の逆襲に受けてソ連機甲師団は大打撃を受けたそうだが。その航空部隊の殆ども本土防衛のために既に満州にはなし。
満州を放棄して朝鮮半島まで後退するもやむなし、という関東軍の判断も軍事的側面で一理あると一応は思う。

ただ、報道された元居留民の方々の関東軍への不満・憤りも極めて自然だと思う。

この点、貴族階級の領主が普段は住民の税金で遊んで暮していても、いざ外的が攻め込んできた場合には、率先して身を呈して市民を護るという、領主による「護民思想」が、古来より日本では希薄だと言われる。

客観的に見れば中立条約を一歩的に破棄して攻め込んできたソ連軍が最も悪辣であることは明白である。
しかし住民は、攻めてきた敵ではなく守ってくれなかった領主・軍人に怒りの目を向けるものなのであろう。「普段さんざん威張って威勢のいいことを誇示しながら、いざとなりゃなんだこの様は・・・」という感情は、ある意味、自然・健全な発想であると感じる。

しかしである。
不思議なのは何故そこからいきなり平和念仏主義に走って思考停止してしまうのか?もちろん辛酸をなめた多くの居留民の方々をそのような経験がない小生が批判する資格があるかは我ながら疑問である。しかし、真に反省すべきは、再度外国からの攻撃があった場合に、同じような悲劇が起きないように十分な即応体制を構築しておく、というのが正しい思考ではないのか。

ある外国人に聞いたことがある。
「満州での日本人居留民の悲劇は極めて同情に値するが、昔から騎馬民族による大量略奪・虐殺を、いわば年中行事にように経験してきた大陸国家の国民から見れば、そのような経験が少ない島国の日本人の態度はかなりナィーブに映る。」と。

本書への批判・風当たりは当然強いであろうが、あえてそれを覚悟で常識に疑問を投げかけ、その結果現に戦後歴史の論争に強い議論を巻き起こした影響は大きい。
「漫画家風情」と見下していた過去の小生の認識の浅さを率直に反省し、撤回・お詫びする。そして小林氏の挑戦的創作意欲、問題提起の勇気に率直に敬意を表する。

小生は、前の戦争は結果的に惨敗した以上、多くの点で無謀な面が含まれていたことは否定できないとは思う。ただそれは、今後の危機管理を考える上で教訓とすべき事柄であって、それこそを徹底的になされるべきと思う。
とにかく、従来の自虐史観一色のいかがわしい空気(本当に戦争世代の行為・責任を自分のそれとして「自己反省」しているならばまだましだが、自己正当化の手段として戦争世代を利用しているだけの「本願誇り」ならぬ「自虐誇り」的なうさんくささ)に弁証法的なアンチテーゼを大衆向けに叩きつけた意義は大きい。安全保障の話題を口にしただけで無邪気に「右翼!!」と叫ぶ思考停止の平和念仏主義者の横っつらに張り手を入れてくれた痛快感から、星4つ評価とさせて戴く。

後は、小生含めた個人個人が、本書で思考停止せずに多様な意見に触れつつ自分の頭で考えるべきであろう。
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