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ニホンミツバチが日本の農業を救う
 
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ニホンミツバチが日本の農業を救う (単行本)

久志 富士男 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本の自然を太古から守ってきた野生種ニホンミツバチ。その不思議と底力を、飼育歴20年の著者が伝える。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

久志 富士男
1935年長崎県に生まれる。佐賀大学文理学部英語英文学科卒業。以来1996年定年退職まで、長崎県の高等学校で英語教師を勤める。日本民主主義文学会会員。作家。アジア養蜂研究協会会員。日本蜜蜂研究会会員。在職中からニホンミツバチを飼い始め、退職後はニホンミツバチの生態研究と普及に専念する。ニホンミツバチ養蜂用器具の特許、実用新案多数。『壱岐・五島ワバチ復活プロジェクト』主幹。戦後長崎県の離島で絶滅していたニホンミツバチを2007年と2008年にすべての島で復活させた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 189ページ
  • 出版社: 高文研 (2009/05)
  • ISBN-10: 4874984215
  • ISBN-13: 978-4874984215
  • 発売日: 2009/05
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 「蜂群崩壊症候群」の本当の危機はどこにあるのか知った。, 2009/7/7
著者作品は初めて。

週刊ダイヤモンド(2009/6/20)のブックレビューにて、
「ニホンミツバチ」の驚くべき生態が紹介されていたので即購入。
評者は中央大学商学部井上教授。

著者が何十年も苦労して養蜂し、
観察から搾り出した生きた蜂生態学の集大成、
研究の為にはオオスズメバチまで飼い馴らした勇気(度胸)、
日本の森林・農業を何とかしようとする行動力、
学ぶ事が多々ありました。

私の中では今年一番の傑作である、
日本中の人に読んでもらいたい。

以下、本書から知りえたことと学び。

まず、ミツバチに種類があることを知らなかった。
更にマスメディアで大騒ぎしている「蜂群崩壊症候群」は
「セイヨウミツバチ」の問題であり、
「ニホンミツバチ」では発生していない。

両者を比較すると、

「セイヨウミツバチ」はアフリカ原産、乾季雨季の風土に対応、高温・乾燥に強い。
 しかし、日本風土に合わず生命力が低下、ついに崩壊に至る。
 (表面上の)集蜜力が高いので、世界中で養蜂されている。
 日本には明治以降に輸入され、一般の養蜂はこのミツバチを使うが、
 金もかかり、飼い難い、オオスズメバチにも勝てない、
 最近では上手く増やすことも出来ないので、女王蜂を輸入しているが、
 それすらも入手困難。お陰でハウス物のイチゴ・メロンが大打撃。

「ニホンミツバチ」は日本の多湿寒冷に強い、日本固有種、現在野生化している。
 さらにお互いで助け合う集団能力を持ち、厳しい環境を生き抜く知恵を持っている。
 (例)対オオスズメバチ戦法、他蜂の寄生ダニを取ってあげる等々。
 狭く深く多品種の集蜜を行うので、その蜜の栄養価は非常に高い。
 驚くべきは、人に馴れるので、採蜜時脇に移動してくれる。
 著者は「人間とコミュニケーションが可能」と実例を挙げ、
 更に、「ニホンミツバチは日本の宝である」と述べている、同感である。

真逆の両者、生命力・集団能力・コミュニケーション能力が生死を分けた。


世界的な「蜂群崩壊症候群」もやはり「セイヨウミツバチ」にだけ発生している。
オーストラリアでは全滅状態であり、日本へ女王蜂を輸出するどころではない。

原因は、ダニ・病気・ウィルス・農薬・猛暑の複合的なものとされているが、
著者自身がオーストラリアへ行き、養蜂家に直接聞いた結果、
最近の世界的気候変動による植生の変化が原因と推定している。
おまけに安い中国製蜜に押されて、オーストラリアの養蜂家は
もう崖っぷち状態である。
今後は中国の養蜂実態を知る必要があると思う。

「ハチはなぜ大量死したのか」著者ローワン・ジェイコブソンは、
インタビュウー記事にて次のように述べています。
 ・その場所に自然に住んでいる生物だけの力を借りて花粉交配するやり方で、
  世界の胃袋を満たせるかは大きな課題。
 ・工業化した農業の単位面積当たりの食料生産量は多いとは限らない、
  伝統的な労働集約的な農業の方が多いかもしれない。

本書で紹介されている「驚くべきニホンミツバチの力」を上手く引き出せば、
可能性は十分あると思える。


マスメディアは、
 「セイヨウミツバチ」と「ニホンミツバチ」の区別もせず、
上辺だけの現象を報道し、危機感を煽るだけだった。
私はそれを鵜呑みにして、自分でよく調べなかった事が恥ずかしい。
この本を読むことによって、本当の危機はどこにあるのか知った。


「ニホンミツバチ」という切り口を通して、日本農業の問題点が浮き彫りにされています。
 ・農薬が農作物以外に農業従事者、地方居住者の健康まで冒している事実
 ・戦後の杉植林が「ニホンミツバチ」を滅ぼし、森林・農業まで破壊した事実

長い時間を掛けて、厳しい日本の風土にゆっくり順応(進化)して行くことの大切さを感じ

た。
地方再生のヒントは、地方自身の足元にあります、
低成長でなるべく農薬を使わない営みが、地方再生のカギだと思う。


以上


ハチはなぜ大量死したのか
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ニホンミツバチの魅力, 2009/8/2
世界的にミツバチが滅亡しつつあり、農業に対する打撃が語られているがそれは西洋ミツバチについての事であり、アフリカ原産のこの種は湿気や寒冷に弱く、オオスズメバチにも容易に滅ぼされる(初めて知った)
人の手を離れて生き残るのは難しい(家畜のようだ)

これに対して、ニホンミツバチ(東洋ミツバチの一種)は元々の野生種であり人の世話にならなくとも自然界で自由に生きてゆける。人にも馴れる(猫みたいだ)。フィリッピンのインドミツバチは人の識別さえする。

ヒトが日本列島に住み着く以前から花粉媒介という営為により、森林を広げ、ヒトがやって来ると彼らの農業を助けてきた。
ただ、針葉樹の造林など環境変動には弱い(花がなくなるから)。又、農薬という毒についても深刻な被害がでている。
九州、五島列島、壱岐などでの絶滅、復活については感銘。

蜜は、百花蜜といって高価ではあるが味わいが深く、酵素も生きたままなので薬果も高い。

この本は、ニホンミツバチとともに生きパートナーとしての魅力(一度飼ったら止められない)について愛情を持って語られている。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ハチの魅力, 2009/7/13
ローワン・ジェイコブセンの「ハチはなぜ大量死したのか」を読み、ハチに興味が出てきたところで本書を見つけ読んでみた。 特に興味深かったのがニホンミツバチのコミュニケーション能力の高さ。本書を読んでますますハチのファンになった。そして著者のハチに対する深い愛情と努力にとても心を打たれた。ニホンミツバチが日本中に生育できる環境になることを望みます。
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