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M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究
 
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M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究 (ハードカバー)

菊地 成孔 (著), 大谷 能生 (著)
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商品の説明

内容紹介

『東京大学のアルバート・アイラー』でジャズ史を根底から覆した最強タッグがついに帝王に挑む。幻の東京大学での講義が待望の書籍化!
謎に満ちたマイルス・デイヴィスの全貌を浮き彫りにする、大部800ページのガチンコ帝王論。
菊地成孔、大谷能生両氏のライフワーク、ここに結実す。
※そのほかにも、布施明仁、濱瀬元彦による楽曲分析や、ケイ赤城へのインタビューなど圧倒の内容。


内容(「BOOK」データベースより)

構想6年、総文字数57万字。来るべき「帝王学」を新たに打ち立てる渾身のマイルス・デイヴィス論。

登録情報

  • ハードカバー: 776ページ
  • 出版社: エスクアイア マガジン ジャパン; B6版 (2008/3/31)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 487295114X
  • ISBN-13: 978-4872951141
  • 発売日: 2008/3/31
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.8 x 5.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 211,751位 (本のベストセラーを見る)

    カテゴリーランキング:

    129位 ─   > エンターテイメント > 音楽 > ジャズ
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12 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 大学講義録の王道, 2008/8/29
昔々。大学の講義の条件を聞いたことがある。
1. その講師でなければ扱わないテーマを取り上げること(マイナーでもよい)
2. 切り口がオリジナルであること
3. 通年の講義が終わったら、その講義が書物にまとめられるだけのレベルを持つこと
以上、3点である。

その条件を聞いて、早や四半世紀。今になって、その3条件をすべて真ん中で射抜くような
書物を手にすることができるとは思わなかった。本書である。

この講義録は、2005年に行われた、東京大学教養学部前期課程・全学自由研究ゼミナー
ル「マイルス・ディヴィス論」をもとに大幅な加筆・改稿の上、成立している。まず、何よ
りも776頁というヴォリュームが感動的である。これは、著者がテーマに入れ込んでいる
かを表している。喋っているうち・文章を書いているうちに、連想がどんどん広がって、そ
の裏をとり、アイデアを展開しているうちにみるみる枚数が増えていったものである(もと
の講義のときも、喋っているうちに話がどんどん脇道に逸れていったことが窺われる)。

教員は、もちろん学生を教え導く者であるが、それと同時に学生の前で、自分がそのテーマ
に対してどれだけ本気であるかを示す人間でなくてはいけない。20世紀初めのフランス人
数学者ルベーグの講義は(本人が考え込んでしまうために)通常の意味では、流暢さを欠く
凡庸な講義だったそうだが、その訥弁こそがある種の学生には、きわめてインスパイアリン
グだったという。そういう意味で、この脱線と逸脱に満ちた異常な講義録は、まさに大学生
向け講義なのだと思う。

「どの10年を使うつもりだ」のクールネスを味わい、第2章「ニューヨークの速度とビ・
バップ」でビ・バップに対する蒙を啓かれ、第4章「電化、磁化、神格化」の展開に圧倒さ
れる。間然とするところがない(リディアン・クロマティック・コンセプトは私には完全に
お手上げですが)。

こういう講義は難解としたものですが、数学者ルベーグとは違って、現役のミュージシャン
である著者の記述は、ときどきフランス思想由来のワーディングが出てくる80年代世代特
有の書き癖にさえ馴染めば、むしろクリアカットなものである。

読むにあたっては、モダンジャズに対するある程度の知識とディスクのコレクションはあっ
た方がよい。でも、全くフリーハンドで本書からマイルス・ディヴィスに挑むというのも男
気があって(?)カッコイイかも。

前著『東京大学のアルバート・アイラー』のときも思ったのですが、音源付きで聴衆の反応も
楽しめるライブ講義を本当に聞きたい気持ちになりました。東大駒場という場所がまたぴっ
たりだったのでしょう。その場にいた学生たちを羨ましく思います。
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29 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 名著/デジャブ, 2008/5/14
 分かってたけどと言うか、まさかと言うか、、、
理解力も足りない分
やはりドミナント/トニック感に欠けるモーダルな著作でした。
結局、マイルスとは?モード(音楽)とモード(服飾)の関係性とは?
という疑問(ドミナント)は解決(トニック)されないまま
というよりこの疑問自体がモーダルであって
解決先を持たないということなのでしょうか?
 私自身作曲家志望ということもあって
濱瀬氏の分析には非常に価値があると思いました。
ケイ赤城氏との鼎談もすばらしい。
布施氏のLCCの分析については
結果なにが言えたのか?ということが分かりませんでした。
 前著同様読み応えのあるものに変わりないのですが
同時にやはり必然的にこの書でも明らかになっていない事柄が
往々にしてあり、(当然ですが)謎が謎を呼ぶ、
本書を引用すれば解けた暗号自体が暗号だったと
思わざるを得ないです。
 しかしやはり著者のマイルスへの惹いては音楽への
情熱にはやはり素直に敬服。名著。
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12 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 ちょっと痛いかも, 2009/5/6
By grant_blue - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
ケイ赤城氏のインタビューが良かったですね。ギル・エヴァンスと親交があり、引退時のマイルスのリハーサルバンドのメンバーでもあった、菊地雅章氏のマイルスについてのインタビューなんかも、昔のジャズ雑誌で読みましたが、直接接点のあった人の話はリアリティがありますね。菊地雅章氏のマイルスへの傾倒ぶりはその後の「ススト」となって結実したわけですが、こちらの菊地さんはなぜか常に上目線で語っているのが、読んでいてイタいなと感じてしまいました。日本人で米国ではまったく無名のミュージシャンが上目線でマイルスを語るのがなんとも滑稽に感じました。この人って常に誰に対しても上目線ですね。理論武装した人に多いタイプですよね。内容的には知らないこともあったし、ミュージシャンならではの鋭い楽曲分析などは印象批評の音楽評論家とは違い、参考にはなったけれど、菊地成孔さんの語り口調は生理的に無理だったなぁ。
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