Amazon.co.jp
絶滅の危機に瀕した仲間たちを救うため、1頭の竜が、伝説の故郷を目指して旅する長編ファンタジー。著者は、ドイツの児童文学作家コルネーリア・フンケ。ベネチアで暮らすストリートチルドレンの活躍を生き生きと描いた『どろぼうの神さま』で、わが国でも多くのファンを獲得した作家である。「月の目」「黄金の竜」といった謎と冒険が散りばめられた本書は、スコットランドやインド、ヒマラヤを舞台に繰り広げられる雄大な物語だ。
銀色の竜たちがひっそりと暮らす谷間に、ある日、1匹のネズミが警告に訪れる。人間たちがダムを造るために、竜の谷を沈めてしまうというのだ。群れの長老は、天にとどくほどの高い山に囲まれた場所に「空の果て」という竜たちの故郷があることを告げる。それを聞いた若き竜ルングは、仲間たちの反対をよそに、「空の果て」を目指す決心をし、コロボックルのシュヴェーフェルフェルとともに旅立つ。最初の目的地ハンブルクでルングを待っていたのは、孤児の少年ベンとの運命的な出会いだった。
竜の谷の災いに象徴されるように、物語を覆うのは、人間がもたらした災厄の愚かしさである。その最たるものが、錬金術によって誕生した宿敵ネッセルブラントだ。その怪物に立ち向かうのは、竜をはじめ、コロボックル、魔神、ホムンクルス(人造人間)、巨大海ヘビである。馴染みのある想像上のモンスターたちと、人間の少年ベンが力を合わせる。そこには、人間自身が生み出した邪悪を打ち破るのもまた、人間の豊かな想像力と知恵であるという著者の力強いメッセージが込められている。(中島正敏)
内容(「BOOK」データベースより)
ドイツで20万部突破の冒険ファンタジーの大傑作。銀の竜、コボルト、ホムンクルス、バシリスク、伝説の生き物がたくさん出てくる。勇気と友情、そして他人を信じる心、多くの冒険を克服しつつ憧れの「空の果て」をめざす。ハラハラドキドキの空飛ぶ旅物語。チューリヒ児童文学賞ほか各児童文学賞受賞。
商品の説明をすべて表示する