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ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実
 
 

ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実 (単行本)

フィリップ ゴーレイヴィッチ (著), Philip Gourevitch (原著), 柳下 毅一郎 (翻訳)
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内容(「BOOK」データベースより)

1994年、アフリカの真ん中で100万人が殺された。だが、世界の人々は、少しも気にしなかった。人類史上最悪の虐殺メカニズムを説き明かす戦慄のルポルタージュ。


内容(「MARC」データベースより)

1994年、アフリカの真ん中で100万人が殺された。だが、世界の人々は少しも気にしなかった-。いかに虐殺行為が計画され、いかに実行されたのか。人類史上最悪の虐殺のメカニズムを説き明かす戦慄のルポタージュ!

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5つ星のうち 4.0 丹念なドキュメンタリー, 2006/8/6
1994年4月から発生した,ルワンダにおける大量虐殺(Rwandan Genocide).「ホテル・ルワンダ」でも描かれていたが,部族(フツ族)が,それまでは隣人として過ごしていた他の部族(ツチ族)をマチェーテという山刀やバットで,部族の撲滅を目的に80万人以上殺していった.その事実を米国人のフリージャーナリストである著者が丹念な調査とインタビューでレポートしていく.

上巻は,ドイツ・ベルギー統治の時代に端を発する両部族の対立,虐殺発生までの経緯とその残虐な実態.

特に,生き残った人からのインタビューで構成されている虐殺に至るまでの状況は,読む者に得体の知れない恐怖感を与える.ツチ族の感じていた終末の時の予感.それは,確実に訪れる事がわかっている中での諦観でもある.

ミッテラン仏大統領ら欧州諸国のとってきた政策の問題点にも言及されている.その挙句は,上巻の最後の米国士官の「ジェノサイドはチーズサンド」との言葉が,当時の欧米の態度を代表している.誰も気に留めず,看過していたということである.

下巻では,94年の虐殺後の動きを中心に記されている.
ルワンダ愛国戦線(RPF)による制圧による,虐殺者側であるフツ族の難民としての流出.そして,国連などによるその難民保護から帰還.その間も間断なく続く虐殺.「ホテル・ルワンダ」で描かれていたのは,上巻までの話であり,その後の「ジェノサイド後のルワンダ」の苦悩がメインテーマとなっている.大きな問題を孕んだ状態での,新たな部族の共存は大きな困難に直面する.

当時,日本では細川内閣から短命の羽田内閣,そして村山内閣へと移り変わった時期であり,国内の政治のニュースに目を奪われていたため,虐殺の報道は小さいものであった.改めて本書でその重大さを知った.

この本が出た後の,ルワンダの状況がどのようになっているのかにも知りたい.
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37 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 「ホテル・ルワンダ」を観た人も、観ていない人も, 2006/4/20
映画「ホテル・ルワンダ」を観て、もっとルワンダ虐殺について知りたいと思い読んだ。映画を観た人も、まだ観ていない人にも、勧めたい本だ。

 抑制された文章でありながらも、同時に叙情的でもある文体は、本書特有のリズムとなり、筆者の冷静な怒りを伝える。また、どこか諦めたような無常観まで、時として漂うような文章だった。

 本書により、ルワンダ虐殺の前と後ろがつながったことが、一番の収穫だった。映画は歴史のほんの一部を切り取ったにすぎず、その背景やその後までは描ききれない。書物もページ数という物理的な制約はあるが、映画に比べればずっと大きな情報量がある。本により虐殺をめぐる一連の出来ことの全体像がつかみやすい。

本件は、周辺国、欧米諸国、NPOを巻き込も、国際社会構造の中で起こった問題だ。一人でも多くの人に読んで欲しい。
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53 人中、48人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 Ignorance, 2004/6/7
この本は上、下共に、アフリカの聞いたことはあるが、どこにあるかよくわからない小さい国、ルワンダで1994年に起きたジェノサイドについてすごく詳細に書かれています。
第一次世界大戦時のユダヤ人虐殺の次に大きいといわれているルワンダのジェノサイドは世界(国連、アメリカを含め)から無視され、話題にすらならなかった。

世界の平和を守る義務がある国連、そして世界の警察と言われている超大国、アメリカは、ジェノサイドが起こっているという情報があったにもかかわらず、殺されているツチ族を助けようともしなかった。アメリカを含める世界各国は、石油やダイヤモンドなどを持っていない小国、ルワンダには興味を示さなかった。

同じ歴史や文化をもっているツチ族とフツ族の間になぜジェノサイドが起こったのか?それは一つの理由ではなく、複雑な多くの原因がかかわってくる。
その中でも大きな原因は植民地時代に起きた。
ドイツ、ベルギーは平和に共に過ごしていたフツ族とツチ族の間に人種差別のアイディアを運んできた。

私たちはこのような悲惨なジェノサイドを二度とこの世に起こさないために、ジェノサイドの丘を読み、なにが起こったかを学び直さなくてはならない。
歴史は、それを学んでくれる人がいなくては、もう一度繰り替えされられる。

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