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タイトルを見て、昨今のディーバ系に関するライナーノーツ的な音楽評論とか、その魅力の分析論とかを期待する人がいたら、それは間違いだ。「私はサラリーマンで、文章を書くことは日曜大工みたいな趣味の範囲にある」と著者自身も言い切っているが、J-POPの女性アーティスト100人を網羅した独善的な解釈に満ちている本で、必ずしも音楽評論の体裁をなしていない。100人のラインアップもユニークで、ACOやMISIAなどのローマ字系もいれば、モーニング娘。や広末涼子といった、歌姫というには?なアーティストまでを網羅。また、ディーバ系しか聴かない若者は知らないであろう岡田有希子など、懐かしいアイドルにも言及している。だいたい、100人の歌姫の系統分類も独断と偏見に満ちている。愛玩動物系、性的奔放系、密着系などなど、歌とはまるで関係なさそうな15の分類。でもそれがまた、言い得て妙だったりもする。内容的には、ディーバ系に対しては徹底的に辛辣で、小柳ゆきなどに対しては見る影もないほどの辛口だ。しかし、歌姫を作り上げたプロデューサーや脇を固めるミュージシャンに関しての言及は非常に正確。下心たっぷりの歌姫分類法と、「実はよくわかってるんだな」とうならせる評論がミックスされて、不思議な雰囲気を醸し出している。ところで、某消費者金融のCMのお姫様、三田あいりもCDを出していたらしい。本書の魅力は、こんな「意外な発見」にもある。(朝倉真弓)
内容(「BOOK」データベースより)
ニセモノ歌姫は誰だ?無粋で無礼な青二才・松本亀吉、単行本デビュー!100アーティストを紹介&批評。
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