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ミスをしない人間はいない―ヒューマン・エラーの研究
 
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ミスをしない人間はいない―ヒューマン・エラーの研究 (単行本)

by 芳賀 繁 (著)
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Product Description

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   一般読者向けに日常生活のヒューマン・エラーについて解説し、ミスをしないための方策を述べた本である。著者の専門である心理学に加えて、人間工学やインタフェース論、行動科学など、広範囲な専門知識を駆使して、議論を展開している。取り上げている事例も、マスコミ等で広く報道されたなじみ深いものが多い。

   まず前半では、スリップとミステイクの差異から始め、錯覚や勘違い、違反とリスク行動について述べている。たとえば、あるサークルに入会する際のバリアが高いほどそのサークルへの忠誠心が高まることを、あるカルト教団の例で説明している。また、会社などの意思決定は、トップダウンで上から押しつけるよりも、メンバーが話し合いに参加してその総意として決定したほうが、結論は同じでもずっと従ってもらいやすいという指摘もなかなか興味深い。

   本書の後半では、水道のつまみや電灯のスイッチなど身の回りの生活用品に関するインタフェースの話題や、著者の以前の勤務先と関連がある鉄道安全システムについて述べ、最後に本書のまとめを述べている。その中では間違い日本語リストが特におもしろい。「初孫」は「ういまご」と読むものだが、テレビなどでは「はつまご」と読んでいる(本来は前者が正しい)。また「他人事」を「ひとごと」と読まずに「たにんごと」と誤って読む学生も増えている。さらに「award」は英語の音訳なら「アウォード」だが、「アワード」と書いてあることが多い。こうした、本来は誤りであるはずのものが、慣用化に伴って市民権を得てしまうという説明もわかりやすい。各章末に2~3ページの要約をつけてあることも読者に親切である。

   200ページ余りの本で、あっという間に楽しく読み終えることができた。できれば、参考文献のリストと索引がついていれば申し分ないだろう。ぜひ多くの人たちに読んでほしい1冊である。(有澤 誠)



内容(「BOOK」データベースより)

ミスの仕組みを知れば、ムダな失敗は必ず減る!ミス防止のノウハウを満載。目からウロコの失敗サイコロジー。

Product Details

  • 単行本: 234 pages
  • Publisher: 飛鳥新社 (2001/11)
  • ISBN-10: 4870314843
  • ISBN-13: 978-4870314849
  • Release Date: 2001/11
  • Average Customer Review: 4.0 out of 5 stars  See all reviews (5 customer reviews)
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5 of 6 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 減らないミスを嘆くあなたに, 2002/6/2
「人間」に反するようなミス防止策は無意味。心理学的な観点からのミス防止策がもっと議論されてもよいはず。一般読者にもわかりやすく解説されている本書は格好の入門書だと思う。
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2 of 2 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 大笑いしながら、ヒューマン・エラーの心理学を学ぼう。, 2006/6/27
By みやび (大阪) - See all my reviews
まず表紙を見ましょう。

「円座を下ろすのを忘れて座っちゃう女性」
「フン踏んだ男性」
「右よし 左よし」
「水洗レバーは上か?下か?」

落ち着く、茶渋の表紙にほっこり笑顔になります。
はい、そのイメージで読んで正解です。
他人のうっかりミスの数々に爆笑しながら、いつしか、大事故につながるミスはどうして起こるのか? どうしたら防げるのか?
という心理学の世界にようこそと誘(いざな)われるのです。

個人的に、たった一つだけトピックをあげるとしたら、「JCOの臨界事故はなぜ起きたか?」というのがわかったのが収穫でした。
世界に誇る「KAIZEN(改善)」の美風については、私もちょこっとだけ新人研修で工場見学をしたので、
流れ作業の一部を担当している一人一人が自分の仕事の意味を考えるグループ作業はとってもいいことだなぁ、と思っていました。
でも「あえて、安全のために組み込まれた、遠回り、多重チェック、余裕などが、理由を深く調べないまま削られてしまう恐れ」というのは、
この本を読まなければ決してわからなかったと思います。
一人一人の生活の実体験の中から間違いを起こす「自分」を見つめられるように本書が構成されているからです。

正直言って、心理学というのはうさんくさくて人の心理を分別ばかりしてる嫌みな学問だと思っていたのですが、社会を潤滑に動かしていくための、とっても大切な学問だとよくわかりました。
そして、同時にミスをする人間と、ミスを防ぐ集団の知恵が、とってもいとおしく思えたのです。心理学って、人類への愛だったのですね。

沢山の理論や用語が出てきますが、各章ごとにまとめがありますので、あとで「アレ、なんだっけ?」と思っても、めくりなおす必要はあまりありません。安心して大笑いして、ちょっとだけ、笑いごとでないミスについて考えましょう、という本です。
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2 of 3 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 大変興味深い!, 2002/5/1
専門的な話が大変わかりやすくかかれています。
著者は心理学の先生ですので、心理学的観点からエラーやミスの原因を
追求しています。
一般大衆的な読み物と違い、学術的にも参考になりました。
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