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神はダイスを遊ばない
 
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神はダイスを遊ばない (単行本)

by 森巣 博 (著)
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Product Description

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 「人は負ける。いつかどこかで必ず負ける」。大切なのは、その負けをいかにして「打たれ越」して、破滅しないでいられるか。これは、主人公の「私」の勝負哲学であり、生活行動を律している信条である。

   主人公は著者の分身とみていい。「私」は、オーストラリアを拠点にしている「常打ち(じょううち)賭人」である。要するに賭博でメシを食っている。そんな「私」がひいきのカシノで、若いが腕利きの女性ディーラー、ミーガンと知り合う。彼女の夢は「私」のような常打ち賭人になること。ある日彼女は、「私」にその夢の実現を相談する。私は博徒の苛酷さと無慈悲さを説き、やめさせようとするが、彼女は聞き入れない。常打ち賭人とは、「負けることを受容する」賭けをし、惨敗しても生き延びることに執着する人種なのだ。

   私の心配をよそに、ミーガンは驚異的な勝ち星をあげていくが、そんな彼女の前に1人の男が立ちはだかる。ディーラー時代、彼女にしつこく言い寄った男だ。彼の挑戦を受けた彼女は、しかし一敗地に塗れ、身体をもてあそばれる。はたして、彼女はリベンジできるのか。「私」が仕掛けた乾坤一擲の勝負の行方は?

   雑誌連載時のタイトルは「打たれ越し」。文字どおり「打たれ、打たれて、打たれ越せ」というフレーズが、文中に繰り返される。このリフレインが、読んでいる間も読了後も、パーカッションのリズムのように強烈に響いて、快感となってくるのだ。その勝負哲学のリズムに、身を任せてみるといい。(文月 達)



内容(「BOOK」データベースより)

活字ギャンブルの頂点!博奕には、「不思議」が確かに存在する。

Product Details

  • 単行本: 347 pages
  • Publisher: 飛鳥新社 (2000/11)
  • ISBN-10: 487031441X
  • ISBN-13: 978-4870314412
  • Release Date: 2000/11
  • Product Dimensions: 7.6 x 5.4 x 1.1 inches
  • Average Customer Review: 4.5 out of 5 stars  See all reviews (6 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #297,109 in 本 (See Bestsellers in 本)

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12 of 16 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars カシノという非日常に行きたくなります。きっと。, 2001/5/3
博打のバの字も知らない人間でも存分に楽しめます。単なるギャンブラーのエッセイではありません。洋の東西を問わず、心理学から中国故事まで多彩な名言格言を引用しつつ、辛いユーモアもたっぷりに交えて描かれたこの本は、娯楽作品でありながら、賭場・賭博・賭人の本質に鋭く迫る学術書でもあり、哲学書でもあります。カシノを舞台に錯綜する、全く美しくない、真実の、しかし矛盾だらけの人間性に、ページを捲る手は確実に、着実に速められ、日常に埋没しがちな私などは、すっかり賭博という非日常に誘い込まれてしまいました。「必読」、でしょう。
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2 of 2 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars ギャンブルしない方でも楽しめます, 2007/1/28
前著「ろくでなしのバラッド」が、世界中の「カシノ」と賭人、そして多種多彩なゲームを素材にして、ギャンブルの世界を網羅的に描いたのに対し、本書は「牌九(パイガオ)」というやや耳慣れないゲームと、メルボルンのクラウン・カシノという舞台にスポットライトを絞り、そこで繰り広げられる人間模様を軸に据えて、より「物語」として仕上げられた作品になっています。
仕上げ方は異なれど、テイストは前著の良さが踏襲されています。おおよそ単なるギャンブラーではないであろう各国文化への幅広い見識や高い教養を、独特の辛いユーモアで繰るんだ筆致はそのままであり、ギャンブルを知らなくても楽しめます。「牌九(パイガオ)」が中心でありながらも、ギャンブル全般に関する裏話も豊富。例えば、売上金の総和から主催者の取り分を差し引いた額を、馬券の総量で割って配当を決めるという、一見何不自然でなく見える日本競馬のルールが、実は国際的には(悪い意味で)異質であるなどといった雑学的かつ有用な知識も得られます。
しばしば本筋から話が飛び散る嫌いはあるものの、全体にスピード感ある構成でまとまっているので、気にはなりません。ギャンブルをするしないに関わらず、多少なりともこの世界に興味のある方であれば、きっと楽します。
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4 of 6 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars ヒロシ・モリス・・・稀代の謎の賭博士, 2004/2/17
By 竹の梯子 - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
本書を読み進めば、読み進むほど不思議な気分になった。ぼくの中で「いったいヒロシ・モリスは何者なのだ?」という謎がどんどん膨らんでいくのである。あとがきによると、ヒロシ・モリスは本書を「ファンクション」(事実とフィクションの融合)と定義しているが、どこまでが真実でどこからが創作なのか、その境界線は限りなく不明瞭である。70年代に英国で賭博に開眼して以来、81年にオーストラリアに移住した後、世界を股にかけてカシノを転々としているらしい。ヒロシ・モリスの賭博哲学はギャンブルという範疇を越えて普遍性を帯びていると思う。読後。賭博に関しては全くの門外漢なのだけれど、そこに蠢く熱い魅力(あるいは罠)に絡め取られてしまったぼくがいた。
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