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脱ファスト風土宣言―商店街を救え! (新書y)
 
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脱ファスト風土宣言―商店街を救え! (新書y) (新書)

三浦 展 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

自然・農村・都市・旧郊外の破壊、地域文化の喪失、環境・エネルギーへの負荷、流動化と匿名化による犯罪の増加、大量浪費空間の出現による現実感覚の変容、大量消費による意欲の低下、生活空間の閉鎖化による子どもの発達の阻害、アイデンティティ危機から生まれるナショナリズム―ファスト風土化がもたらすこれらの問題から地域を守るためにはどうすればよいのか?中心市街地の衰退を阻止する方法から、人が集まる街づくりや建物・場所の潜在力を引き出す街づくりの試み、子どもが遊び育つ街や真の田園都市の姿、そして風土と建築の関係までを、社会学・都市計画論・建築学などの論客一〇人が明らかにする。


内容(「MARC」データベースより)

ファスト風土の外にこそ多様な世界がある。中心市街地の衰退を阻止する方法から人が集まる街づくり、子どもが遊び育つ街や真の田園都市の姿、風土と建築の関係等を、社会学・都市計画論・建築学などの論客が明らかにする。

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5つ星のうち 1.0 処方箋…になっているのだろうか?, 2006/4/26
By たこやき21 (東京都) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
以前読んだ『ファスト風土化する日本』に対する処方箋…というのが、本書の位置付けだろうか。ただ、私には、『ファスト風土化する日本』を読む中で「地方とは一体どこなのか?(郊外都市から過疎地域まで全て同じに扱われている)」とか、「最大の問題点はどこなのか?(色々と問題点が挙げられているが、優先順位ができるだろう)」といった疑問が残っていた。そして、複数著者による処方箋が記された本書でも、その曖昧さがハッキリしていないため、各著者ごとの間で解釈に違いがあり、矛盾が生じたりもしている。
例えば、第1章は、「日本は鉄道網の整備という形でインフラ整備が始まった。そして、その鉄道の駅毎に商店街が延びる形になった。しかし、自動車社会化でそれが失われてしまった。復活させるため、中心街への車の乗り入れを制限するなど、自動車社会化からの脱却を図るべき」というもの。しかし、これは、「鉄道が整備されている」という前提がまず必要になる。公共交通機関が発達している大都市部ならばともかく、未発達な地域で可能であろうか?2章、3章は、新たな都市計画段階からの話であるし、また、6章は著者自ら「東京日本橋だからできた」と認めてしまっている。
8章の著者は、その土地の風土にあった建築というのが重要だと述べる。それは良いとしても、「自分が作った表参道のルイ・ヴィトンの建物は、木造建築だからファスト風土じゃない」って何だそりゃ。三浦氏が批判するジャスコも木造建築で作れば良いのだろうか?
と、まぁ、結果的に言えば、「ファスト風土」というものをテーマにして各々の著者が自分の理論を宣伝しているだけ、という感じである。しかも、これを読んでいて思うのだが、どの意見を採用する(勿論、全て採用する、でも良いが)と、出来あがってくる街はすべて画一的なものになりはしないか?三浦氏の言う「大規模ショッピングセンター進出による中心街の空洞化」は避けられるかも知れないが、同じく問題視している「画一的な街による、アイデンティティの崩壊」が回避できるのだろうか?
また、多くの著者は「コミュニティ強化」が無条件で良いものと考えているが、ここにも疑問符がつく。そもそも『ファスト風土化する日本』で書かれた犯罪の増加、というものは警察の方針転換による影響が大きいし、逆に強化しすぎる事の弊害も忘れるべきではない。
ということで、前作同様に疑問の残る部分が多い書と感じた。
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18 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 何よりも三浦展がただの編著者であったことに価値がある。, 2007/2/12
三浦展の出発点が「パルコ大好き」「バブル大好き」「団塊の世代大好き」「ジャスコ憎し」「若年層憎し」「東京礼賛」であることは本書からも、「下流社会」「ファスト風土化する日本」他の著書から明らかである。故に三浦自体は問題意識の出発点にはかなりの問題があること、相当の選民思想と地方蔑視に凝り固まった俗物であることを認識した上で、三浦以外の論者の文章を評価するのが良いだろう。

この本の美点は、何よりも三浦展が編著者であり、大部分のパートが建築や都市計画の専門家によって書かれていること、三浦が建築の門外漢であることを自覚して(「私ひとりの力では説得力ある現実的な提案をすることはできない」……その通り!)主要な主張を行わなかったことにある。したがって本書は三浦展の自慰行為部分を除けば概ね良質な建築書であり、一読の価値はあるが、それでも序章・三浦、第4章・仙田満の執筆パートや、巻末の三浦ベルク対談に対してはくだらない環境犯罪学や老人のノスタルジー剥き出しで全く賛同しかねるし、第8章の隈健吾は相変わらず議論の組み立てが支離滅裂で話にならないなど、問題も多い。

一方でこの本の弊害は、三浦展という老人的価値観の扇動者によってなされた発言であるがゆえに、良心ある建築家、都市計画の専門家ならば認識しているであろう社会の「マクドナルド化」への異議に対する善良な読者の疑念を抱かせ、本来ならば早急に手を打たなければならないこの問題への追及から眼を背けさせることにある。三浦の主張ではなく問題意識だけを利用し、多くの読者に社会のアメリカ化やマクドナルド化を阻止するために自らこの問題を考え、何らかのアクションを起こして欲しいと願う。
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9 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ファスト風土育ちならでは, 2007/8/31
三浦展「編著」ということで、氏は序章しか書いておられません。序章での自らの論文は、前著「ファスト風土化する日本」を要約した物と言える。正直言って、この序章だけ読めば、十分理解できるとは思う。
他の社会学者の郊外論を読むと、郊外を批判しているわけでもない(東京圏の郊外を扱っているからか?)。ただ、三浦さんは主に自分の生まれ育った新潟県上越市をはじめとする地方都市の郊外を痛烈に批判している。地方都市の歴史ある中心市街地なんて大してボリュームがないので、地方都市そのものを批判している気がする。
三浦氏とそのほかの執筆者の論考では矛盾が生じている部分がある。それは編集的には失敗なのかもしれないが、これは実は有意義だと思う。他の社会学者の郊外論と比べると、独特な視点で三浦氏が論じているため、この矛盾は読者に客観性をもたらすようにも思う。
良し悪しは人それぞれ評価があるでしょうが、三浦氏の郊外論は読んでいてとてもおもしろいことは確か。おすすめです。
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