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男たちの数寄の魂
 
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男たちの数寄の魂 (単行本)

井尻 千男 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

歴史との和解の仕方―近代日本の宿命としての二元論を生きた男たち。


内容(「MARC」データベースより)

創造者を夢見ることではなく、継承者の醍醐味を追求すること、それが数寄者の魂-。織田信長、豊臣秀吉から小林一三、井上馨まで、いにしえから近代までの「数寄者」の生き方を紹介する。

登録情報

  • 単行本: 275ページ
  • 出版社: 清流出版 (2007/04)
  • ISBN-10: 4860292065
  • ISBN-13: 978-4860292065
  • 発売日: 2007/04
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.4 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 428,300位 (本のベストセラーを見る)

    カテゴリーランキング:

    548位 ─   > 人文・思想 > 哲学・思想 > 東洋思想 > 日本 > 一般
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5つ星のうち 5.0 経営が茶の道であった時代, 2008/8/18
By picander - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
ビル・ゲイツは94年にダ・ヴィンチのレスター手稿を30億円で購入した。Windows95の発売前、ゲイツが何を思って購入したのかはわからないが、血生臭いITビジネスの最前線にいながら先達の智慧に一つの拠り所を求める器の大きさは、トインビーの歴史書の翻訳に尽力した松永耳庵や孔雀明王像を明治37年に1万円で購入した原三渓、那智瀧図を大正6年に8万6千円で手に入れた根津青山に相通じるものがある。
本書の前半は、近代の政財界の大物茶人を10人取り上げている。極小の茶室でのもてなしと、国家や企業の運営とが彼らの中では優劣なく同居し、自らが日本の歴史に連なることを茶室で確認し続けた。つまり現在の家元制度に支えられる茶道とは異なり、かつて戦国武将が血道をあげた茶の湯の世界が、戦後のある時期までは財界に残されていたということ、そして現代それは失われ決して戻らないことを、著者は繰り返し嘆いている。
激しい競争を勝ち抜いた経営者達が、審美眼を競いながら日本美術を買い、一服の茶のもてなしに全神経を傾けるという幸福な時代がかつてあったという一つの記録である。
著者が怒るように、それが外車や海外の別荘や自家用ジェットに機に変わったことが精神の劣化なのかどうかはわからない。茶の湯がコミュニケーションならば、その断絶は一方の側の責任ではないはずだからだ。よく言われることだが、金の稼ぎ方は学べても、使い方を教えてくれる人は少ない。本来自らの趣味の表明であるはずの富裕層の消費に、ほとんど個性がないという現実は、歴史の終りではなく歴史に向き合う姿勢そのものの終りかもしれない。
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