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文人悪食
 
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文人悪食 (単行本)

by 嵐山 光三郎 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

「何か喰いたい」臨終の漱石は訴え、葡萄酒一匙を口に、亡くなった。鴎外はご飯に饅頭を乗せ、煎茶をかけて食べるのが好きだった。鏡花は病的な潔癖症で大根おろしも煮て食べたし、谷崎は鰻や天ぷらなど、こってりした食事を愉しんだ。そして、中也は酒を食らって狂暴になり、誰彼構わず絡んでいた。三十七人の文士の食卓それぞれに物語があり、それは作品そのものと深く結びついている。 --This text refers to the 文庫 edition.


内容(「MARC」データベースより)

森鴎外の好物は、ごはんの上にアンコ入りの饅頭を割ってのせ、煎茶をかけて食べる「饅頭茶漬」であった…。その他夏目漱石、与謝野晶子、北原白秋、江戸川乱歩、三島由紀夫ら文人たちの意外な「悪食」の数々。

Product Details

  • 単行本: 429 pages
  • Publisher: マガジンハウス (1997/03)
  • ISBN-10: 4838706200
  • ISBN-13: 978-4838706204
  • Release Date: 1997/03
  • Product Dimensions: 7.5 x 5.4 x 1.2 inches
  • Average Customer Review: 4.7 out of 5 stars  See all reviews (15 customer reviews)
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8 of 9 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 読んでヨカッタ・・・, 2005/7/8
By ペピノ (東京都) - See all my reviews
このレビューの引用元: 文人悪食 (新潮文庫) (文庫)
これ読まなかったら文人たちは単に「教科書の中のエライ人・リッパな人」だけの印象で終わったと思う。身辺話も読んでいる好きな作家をのぞいては。食の前ではなんぴともひとりの人間。五臓六腑が弱ければ、食生活に、精神生活に影響ないわけないんである。地続きなんだから。編集者魂あふれる嵐山氏の視点は、鋭くも、笑えて、考えさせる。

個人的には岡本かの子も割と好きだが、女流作家には書けないよなあ、いくらなんでもそうはっきりと「ヘラでけずりおとしたくなるほどのおしろいの厚化粧」なんて表現は。うますぎ。ただ、だからといって、文人たちの輝く才能をひきずりおろすのではなく、ただただ「的確」というほかない絶妙な筆致で、彼らの人生と食欲(性欲との関係も多々ありかも)をあぶりだすのだ。700冊もの文献を当たっての執筆だったという力作。読むべし。
池波正太郎の少年ボーイとのエピソードは嵐山氏が書いている通り、すごく泣けた。

同じノリで、睡眠から見た文人論、衣服、作家の口癖から見た文学史とかも読んでみたいけど、食のそれにはかなわないか。

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5 of 6 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 人間くさい文豪達の姿, 2006/2/23
By TaroTaro - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
このレビューの引用元: 文人悪食 (新潮文庫) (文庫)
 主に明治から昭和中期に活躍した小説家、詩人、歌人37人の日常の食生活から彼らの人間像を描き出した作品である。一作家につき15ページ程度と少ない枚数ながら内容は非常に濃い。
 ここに取り上げられたのは誰もが知っているような有名な人物ばかりであるが、食べるという『欲』から描き出された彼らはどれも人間くさい。石川啄木は人間くささを通り越して小悪党である。食生活もちょっと普通ではない人もいる。さすが文豪タダモノではない。

 著者は主に彼らの作品や関連した文献から、食べ物に関する作品あるいは記述を探し出し、その作家の姿を描き、作品を批評しているが、彼の枯れた味わいの文章と合わさってなんとも言えない作品となっている。特に著者が編集者として交流のあった作家よりも、参考文献だけで書かれた作品のほうが素晴らしい。余分な知識と感情移入がない分想像がよく働くのかもしれない。

 著者にしてみれば趣味と実益も兼ねた作品なのであろうが力作である。巻末に参考文献として掲載されているがどれもが古い。絶版も多かったのだろう。著者が古本屋漁りをしている姿が目に浮かぶようである。
 作家論とも作品論ともエッセイともいえない、その作家の作品を読んでみたくなるような、著者にしか書き得ない傑作だ。
 

 

 
  
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3 of 4 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 文人を食の面から考察した非常に良書です。, 2005/7/30
By hiraku (山形県山形市→仙台市泉区) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
このレビューの引用元: 文人悪食 (新潮文庫) (文庫)
作家達は自分の命の分身である作品を創造する上で様々なエネルギーを使う。それはそうでしょう、命を削って作品を作り上げているのだから。そのエネルギーの源は各人違うと思うが、本書は「食」の面から彼ら「文人」のエネルギーの源泉を考察している。興味深い良書。
作者は「食」と「作品」は密接に繋がっていると考えており、彼ら文人の作品のなかから、食を考察し、その考察結果を踏まえ、作品を再度見つめなおしている。もう数回も読み返している。この作品から読んでみたいと思わせる作家もいるし、再読した作家もいる。
日本文学を「食」から見つめなおし、新たな世界を構築した作者に敬意を表す。非常に興味深く、知的好奇心をくすぐられる良書だ。
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