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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)
 
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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫) (文庫)

桜庭 一樹 (著), むー (著)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

GOSICKの桜庭一樹、新境地青春暗黒ミステリー
鳥取の片田舎に生きる女子中学生・山田なぎさ。父は他界し、母のパート代でなんとか暮らしている。どこにでもいる少し不幸な少女と、自分を「人魚」だと語る、謎多き転校生との奇妙な友情を描く青春暗黒ミステリー。


内容(「BOOK」データベースより)

大人になんてなりたくなかった。傲慢で、自分勝手な理屈を振りかざして、くだらない言い訳を繰り返す。そして、見え透いた安い論理で子供を丸め込もうとする。でも、早く大人になりたかった。自分はあまりにも弱く、みじめで戦う手段を持たなかった。このままでは、この小さな町で息が詰まって死んでしまうと分かっていた。実弾が、欲しかった。どこにも、行く場所がなく、そしてどこかへ逃げたいと思っていた。そんな13歳の二人の少女が出会った。山田なぎさ―片田舎に暮らし、早く卒業し、社会に出たいと思っているリアリスト。海野藻屑―自分のことを人魚だと言い張る少し不思議な転校生の女の子。二人は言葉を交わして、ともに同じ空気を吸い、思いをはせる。全ては生きるために、生き残っていくために―。これは、そんな二人の小さな小さな物語。渾身の青春暗黒ミステリー。

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25 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 生きてく痛み。, 2007/5/13
主人公・山田なぎさは母子家庭で兄は引きこもり。
中学校を卒業したら、自衛隊に入隊して「実弾」を手に入れたいと願う。
一方、転校生の海野藻屑は、父はアイドル歌手の上、家はお金持ち。
「僕は人魚なんだ」と言い張る藻屑が、なぎさには空想世界でぽこぽこと砂糖菓子の弾丸を撃っているようにしか見えない。
けれど、藻屑のほうがなぎさよりもずっとシビアーな現実を生きていた。

この少女二人の対比が本当にすごいです。どちらの痛みも理解できます。
また主役二人だけでなく、脇役の存在感も深いです。
個人的には、なぎさたちの担任が印象的でした。

桜庭一樹さんはすごく懐の広い方なのだろうなあと思いました。
表紙のイラストで手に取るのを一瞬躊躇ってしまいそうですが、
読みおわったあとで再び見返すと、
まるで砂糖菓子にまみれたようなこの甘いイラストも、物語の演出の一つのように思えてぐっときました。
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24 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 いきなりバッドエンディング, 2005/4/23
最初でいきなりゲームのバッドエンディングを宣告されます。しかしなぜそうなったかについては分からないので、ついついやってしまいます。もしかしたら途中の選択肢でもっといいエンディングがあるかもと思うわけです。小説は1本道なので選択肢は無いわけですが、そんな中でも希有な希望を抱いて読んでしまう1本でした。
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40 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 砂糖菓子の弾丸は苦かった, 2005/11/17
「青春暗黒ミステリ」のあおりには正直「なんじゃそりゃ!?」ってかんじだったんですが読後このあおりは間違ってなかったなあと実感しました。実際ハードカバーで出てても違和感ない内容です、かわいいイラストが浮いてしまうくらい容赦ない話なんで(笑)いや、私はオタクなんでかわいい挿絵があったほうがお得だなーって感じですが。
虐待の話です。たった13歳で人生に絶望して妄想に逃避した女の子が出てきます。自分が人魚だと信じることで脆い精神の均衡を保つ危うく儚い少女がでてきます。
これは少女と少女の不均衡な友情の話です。
主人公が欲したのは世界に打ち込むことができる実弾、それは即ち経済力や自立心などを意味するものでした。自分の足と力で家族の生活を支えるための実弾。その友人が欲したのは甘い甘い砂糖菓子の弾丸、妄想の世界に打ち込むことで脆く危うい自我を支える虚構の弾丸。
少女たちはそれぞれのやり方で世界に弾丸を打ち込んでいた。
彼女たちは二人とも子供で、大人に庇護されなければ生きられないかよわい存在だったから。
けど、大人が庇護してくれない場合は?
自分が最も庇護してほしい大人から傷つけらてボロボロにされた場合は?
藻屑と渚の選択はあまりに切なく、藻屑に訪れた結末は不条理なものでした。
「砂糖菓子の弾丸では、子供は世界と戦えない」
読後、この言葉がいつまでも耳に残ります。
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