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物理学の未来 (単行本)

ロバート・B・ラフリン (著), 水谷 淳 (翻訳)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

ノーベル物理学賞を受賞した親日家の現代物理学の権威がやさしく語る、量子物理の法則の本質。難しい数式なしで、ユーモアたっぷりにたとえ話から量子物理の法則の本質を垣間見るように説明します。あわせて、科学(特に物理学)の研究のあり方として、単純な存在へと極める還元主義(複雑から単純へ)でなく、単純な存在が集まることで新たな自然法則を生み出すとする創発主義(単純から複雑へ)をとるべきと主張し、ジョン・ホーガンの『科学の終焉』のような、探求する価値のある知の問題はすべて知られてしまい、「万物の最終理論」により偉大な発見の時代は終わりを告げるという議論に反論します。扱っているテーマは、ニュートン力学、シュレーディンガーの猫、量子コンピュータ、量子ホール効果、原子核構造、時空のゆがみ、など。


内容(「BOOK」データベースより)

ノーベル物理学賞受賞者が語る現代物理学の美しくも不思議な世界!創発主義による研究でこそ汲めども尽きない発見。

登録情報

  • 単行本: 336ページ
  • 出版社: 日経BP社 (2006/7/27)
  • ISBN-10: 4822282813
  • ISBN-13: 978-4822282813
  • 発売日: 2006/7/27
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 通り一遍の物理学に飽きた方にお奨め, 2006/8/6
ちょっと一風変わった物理読み物です。著者が研究する物理学の世界を垣間見せたエッセイ集なのですが、書いてある内容はかなり重いものです。従来から論争の絶えない、還元主義vs創発主義の問題に、研究開発で名を馳せた大物が発言したのです。実験結果に理論的な解明を与えたことでノーベル物理学賞の共同受賞者となった彼は、その実績から還元主義の側について不思議がないのですが、なんと創発主義に軍配を上げています。そこのところをユーモアのオブラートで包んで、いままでの研究でのエピソードを交え、やわらかく諭しています。知られている物理法則を組み合わせれば、すべてが解明できると信じ込まされていた方々にとっては、本当はそうなのかと、眼から鱗の話ばかりです。
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23 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ラフリン教授、「万物理論なるイデオロギー」のちゃぶ台を引っ繰り返す!, 2006/8/6
本書の原題は「A Different Universe: Reinventing Physics from the Bottom Down」です。これは日本語にするのは難しい。ナノ科学に代表される"Bottom-up approach"と"Top-down approach"の意味を掛けてます。
多分、この本の評価は読者の科学に関するイデオロギー(信念) に大きく依存しそうです。というのも、これまで物理理論(例:ニュートン力学、量子力学、相対論...)は全て多体系における【創発的産物】であり、自然の自己組織化的性質ゆえに表出化してきた法則を数式化できたもの、というのですから。物理法則の階層化は至極当然であり(スケールフリーなんてあり得ない)、還元主義なんてナンボのもんじゃい!、と「還元主義のちゃぶ台」を引っくり返すラフリン教授が目に浮かびます。そして、その批判の矛先は宇宙論だけに限らず、生物科学、ナノ科学など「いま予算を喰っている分野」にも向けられます。「シュレディンガーの猫」も、量子コンピューターも、【創発】を抜きにしては語れないと。私は、自分のイデオロギーが本書によって揺るがされるのを感じ、そしてその刺激を大いに楽しみました。「逆説思考回路」が目覚めましたね。(^-^) 「暗黙知の次元」(ポランニー)、「物理学者はマルがお好き」(ローレンス・クラウス)の内容も想起しつつ興味深く読めました。

本書は「自己組織化/複雑系とは何ぞや?」ということを考えたことがない読者がいきなり手にするにはキツイと思います。大学院レベルの物理学(特に固体物理、統計物理、相対論、QED...)を学んだ人で、ラフリン先生と考えを同じくできる人には★4つ以上の面白さがあると思いますが。(引用文献も充実してます) 但し、例え話が分かり難い処もあり、全てをフォローするのが結構キツイです。訳も直訳的すぎて日本語として読みづらい箇所も散見されます。なお、本書を著すきっかけになった論文("The Theory of Everything", R. B. Laughlin and David Pines, PNAS 97, p.28-p.31, 2000)はインターネットからダウンロード可能ですので、本書に興味のある方はまずそちらを御覧になられては如何でしょうか?
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13 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 『複雑な世界、単純な法則』の関連書籍として一読に値する, 2006/8/21
『複雑な世界、単純な法則』(草思社)の第13章で、「複雑さのなかに単純な法則を見いだす知恵」の節で、引用されたロバート・ラフリンの書籍だ。訳者あとがきで、ロバート・ラフリンの近著として、本書が紹介されている。とは言っても、本書はネットワーク科学の本ではない。複雑な世界から単純な法則を以下に見いだしていくかを、物理学の最先端の現場の声として、語りかける。その現場は、量子物理学である。旧来のニュートン物理学とは、様変わりの世界をやさしく説明している。
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