大学病院は医療設備への過剰投資、検査や先進機器への過度の依存、患者や家族とのコミュニケーション不足、教授が支配する閉鎖的な医局制度など、様々な問題を抱えている。医療不信の元凶であり、もはや医師の教育機関としても、先端医療機関としても十分機能していないと指摘する。
特に著者は現在の医療教育を問題視する。近年、エリートが安心して選べる道として医学部人気が高まっている。しかし、医者の仕事には知力のほか、技力、体力、人間愛が必要。教養を学び、人間力を養う仕組みが求められる。そのうえで、一定のスクリーニングを経て、「医者に向く」と判断された者が医療教育を受けられる制度が望ましい。本書は米国やカナダのメディカルスクールの事例を紹介しながら、医療教育のあり方を探る。
大学病院は、一度その組織や機能を解体し、治療と教育の仕組みを再構築すべきだと主張する。地域医療機関との連携、手術室の開業医への開放、救急以外の外来診療中止などの方策を提案する。
(日経ビジネス 2007/03/05 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
大学病院と日本医療の構造的欠陥をずばり指摘し、一方で世間やメディアの
「騒ぎすぎ」にもお灸をすえる。ニッポンの学術界トップが自ら起した、新しい
医療改革の本! それが本書です。
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