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単なる転職マニュアルではない。読者が人生の意義や生きる目的を見つけ、天職に出あうきっかけを与えてくれる本である。決して「~をすればキャリアに傷がつく」といった紋切り型の指導をするのではなく、読者を勇気づけ、励ましながら、職探しにおいて最も大切な原理・原則、そして心構えを説いていく。
「職探し」の内容は何も会社勤めに限ったことではない。独立を考える人には、1章を丸ごと割いて自営のためのノウハウを説いている。もちろん、在宅勤務やボランティアなど、その他さまざまな雇用形態にも対応している。随時、適性テストやチェックリスト、職探しに役立つWebサイトの情報などが掲載されているから、自分の天職を徹底的に研究することができる。職を探してから応募する際のレジュメの書き方や、相手に自分を印象づけ、難関を突破する方法、給与の交渉など、実践面での記述も充実している。
図やイラスト、4コママンガを駆使したレイアウトもすばらしいが、日米の転職に関するデータが豊富に引用されている点も評価できる。これは、監修を担当したリクルートワークス研究所の尽力によるものだろう。700万部売れたバイブル書の名に恥じない、優れた訳書に仕上がっている。(土井英司)
出版社/著者からの内容紹介
生涯平均8回転職するアメリカ人。そんなアメリカで、転職者に最も支持されている「職探しのバイブル」が、本書『あなたのパラシュートは何色?』(原題:
『What color is your parachute?』 )である。
「"一番自分に向いていて好きな仕事=夢の仕事"に向かってアプローチすれば、転職は必ず成功する」というコンセプトの元、転職ノウハウのすべてを記した本書は、1970年にまずは自費出版の形で刊行され、著者の友人たちの間に配られた。そして、高い評価を得た本書に目を付けたテン・スピード・プレスが一般に流通する形で1972年出版すると、以来通算300週に渡り、ニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストに掲載され、いまや、10以上の言語に翻訳され、世界で最も売れている転職マニュアルとなった(2000年にも、『USAトゥデイ』紙のビジネス書年間トップテンに入っている)。
著者ボウルズは、「転職には大きくわけて2種類ある」として、まず“伝統的な転職”に前半のページを割き、昨今の転職市場のデータやインターネット・サイトの資料など、たくさんの情報を提供している。そして本書の後半では、“人生を変える転職(夢の仕事に就くための転職)”を成功させるためにはどうしたらいいか、夢の仕事を探すためのエクササイズや転職成功のための的確なアドバイスが数多く書かれている。そして、著者は、本書の後半を占める“人生を変える転職”こそが成功率の最も高い転職であると力説し、そのためには、“本当にやりたいこと”“自分のもつどこでも通用するスキル”を認識することが必要であると説いている。
『週間文春 3月31日号臨時増刊』で5頁に渡って大きく紹介された本書だが、今回の日本版刊行にあたっては、リクルートワークス研究所の監修により、米国のデータの多くを日本のデータに差し替え、日本の読者が原著のもつノウ・ハウを存分に活かせるように、配慮されている。