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私生活
 
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私生活 (単行本)

by 高橋 源一郎 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

一九九九年から二〇〇三年までの五年間、高橋源一郎は、離婚、結婚、破局、再び結婚など、世間を大いに騒がせていた。「本当のことは書かない」という作家が、当時月刊『PLAYBOY』に綴ったエッセイには、「私生活」を暗示するヒントが散りばめられている。文学、音楽、旅、ワイン、競馬、家族、そして女性…。多岐にわたるテーマで書かれた日常の中に、作家の真実の姿がある。


内容(「MARC」データベースより)

競馬、ワイン、離婚、結婚、不倫騒動の真相…。著者の波瀾万丈の日々を通して、私生活とはどんなものなのかを探る。スキャンダラスなノンフィクション。月刊『PLAYBOY』連載と、書き下ろしを加えて単行本化。

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9 of 9 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 消化不良・・・, 2004/4/29
私生活、と銘打っているし「二度結婚して二度離婚した。死ぬかと思った」なんていうオビを見たらどうしたってコレは高橋氏の告白本か??と勘違いしますよね。そう思って読むと拍子抜けします。あまり下世話な話は出てきません。どちらかというと書き散らかした(失礼)散文の中に私生活がチラっと垣間見える、といった感じ。高橋氏のファンにはたまらないのでしょうが、コレをとっかかりに彼の著作に触れたいと思うひと・・・いるかなぁ・・・。
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12 of 18 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 私小説ならぬ「私生活」, 2004/2/29
 あの高橋源一郎が「日本文学盛衰史」「官能小説家」を経て、いよいよ私小説にチャレンジ?しかも題材は五年間で二度にわたるあの結婚と離婚!……と思うじゃないですか。違うんです。むしろこれらのエッセイを書くにあたって“いちばんのウェイトは進行中の「事件」を「隠す」ことに置かれていた”くらいで、私生活の生々しい事実は“入ってはいる。だが、それがどれなのかをいう必要がないことは、わかっていただけるものと思う”。つまり先に挙げた二つの小説同様、読者は「このシーンは事実?それとも……」と邪推と妄想を繰り広げるしかない。

 ただ、どうなんだろう。高橋氏は、作家はほんとうのことをいいたいけど、いわないものだと序文で定義した上で、それでもこのエッセイ集にはその時の「気分」がはっきり出ていると言い(「沼袋の私生活」)、かつ“よくあることなのに、なかなか、書けないし、いわないし、書きにくい”私生活を鮮明な写真を添えて、写真的に書いた写真家神蔵美子氏にエールを送る(「『たまもの』からの『かりもの』」)。つまり源ちゃんは揺れているのだ。

 私たちも揺れている。「さようなら、ギャングたち」の作者の明治時代ばりの私小説を本当に読みたいのか。それはファンにあるまじきワイドショー的興味ではないのか。……しかし一方では、「ゴーストバスターズ」を書き「日本文学盛衰史」を書き「あ・だ・る・と」を書いた源ちゃんだからこそ書ける平成の私小説がある筈だ、と夢想するのも事実だ。

 勿論その揺れる過程こそが文学だし、文学の極北をめざすことそのものが高橋氏の文学だという思いもある。だとすればこのエッセイ集もひとつの高橋文学だ。たとえば27年ぶりの子供の誕生を語るエッセイ(「子供を育てる」)の何気ない文章。かつてこんなふうに赤ちゃんを描いた小説はあっただろうか?そして末尾に置かれた、母の死を語るエッセイ(「さよなら、ママ」)。この二本のエッセイに添えられた氏のポラ写真は、氏の小説を象徴するような写真だ。一方文章には非小説的な透明感がある。いつか到達するかも知れないししないかも知れない高橋文学の極北は、こんな文章で書かれるのではないだろうか。

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