大脳生理学や遺伝子論をその前衛とする医科学をはじめとした各種、人間を研究する学問は、「原因」が、それの持つ〈力〉で、或る「結果」を生じさせるという、著者の「原因→結果」論と呼ぶところの発想に基づき、「原因」の特定をその使命としている。
本書では、大脳生理学等が基づいてるこの「原因→結果」論がどんなふうに間違っているか、を解説する。
そして、「原因→結果」論をすることによってそこから、人間を研究する上であまりにも致命的でありすぎるどんなあやまちを犯してしまうことになっているか、一つ一つ挙げて説明する。
例えば、個を個として見ることができないという欠点や、本質が実存に先んじると信じ込んでしまう石頭ぶりや、もともとが平等な存在である人間を、正常、異常、特殊に分類し、そんなありもしない上下の階級を勝手に、こしらえあげてしまうこと、そして、全体を見ることこそ理解することであるにも拘らず、絶えず、技術の進歩にともなって、ヨリ部分だけしか見ないでおこうとする趨勢などを、である。
本書は、こうして「原因→結果」論を否定、批判しながら、それと同時に、その否定、批判を足がかりにして、事実を正しく捉えるための方法に、二段階方式で、接近、到達する構成になっている。
内容(「BOOK」データベースより)
ついに、この男がその重い口を開く。権威の無能さ、社会の理不尽に対し、根本的観点から、怒りの異議を呈す。待望の第一弾。
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