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家のない少女たち 10代家出少女18人の壮絶な性と生
 
 

家のない少女たち 10代家出少女18人の壮絶な性と生 (単行本)

鈴木大介 (著)
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

2004年に東京都が条例を改正し、カラオケボックスや漫画喫茶、ネットカフェ、クラブなどを「23時以降、18歳未満の子供は入店禁止」とした結果、表向き深夜に繁華街を徘徊する子どもたちは減少しましたが、逆に「本気家出」の少女たちは地下に潜るようになりました。ネットの「家出掲示板」で泊まれるところを探す少女たちと、下心をもって泊まらせる男たち。親に虐待され、帰るところがなく売春で日々を懸命に生きる少女たちの衝撃的な生と性を、7年間に述べ100人もの家出少女たちを取材してきた鈴木大介氏がルポします。


内容(「BOOK」データベースより)

奔放な10代少女の逸脱ばかりがクローズアップされたテレビの「プチ家出」報道。だが、その後の家出少女について、誰が何を語っただろう。親からの虐待や貧困、施設からの脱走など様々な背景を抱えて路頭に迷う「家に帰れない」少女たち。彼らは食べるため、そして寝床を確保するための売春を強いられる、いわば日本のストリートチルドレンだ。そして、皮肉にも行き場を失った少女らの受け皿となったのは、下心を秘めた「泊め男」や、未成年でも雇用する違法売春組織だった。踏まれ、利用され、社会の生ゴミ扱いされ、それでも立ち上がる!8年近く続けた取材で見たのは、圧倒的不遇の中でも力強く生き抜く少女たちの姿だ。

登録情報

  • 単行本: 254ページ
  • 出版社: 宝島社 (2008/11/10)
  • ISBN-10: 479666632X
  • ISBN-13: 978-4796666329
  • 発売日: 2008/11/10
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 113,647位 (本のベストセラーを見る)

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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 現在の児童福祉の現実を鋭く描いた良作, 2009/1/14
 虐待を受けながらも自分の居場所を探して彷徨する少女たちの姿を切り取った良作。あとがきの文章も「老人介護にエネルギーを注ぎ、児童福祉へ力を注いでいない現状」が明確に語られており、児童に関わっている精神科医として大変興味深く、共感しつつ読みました。
 時間を忘れて当直中に一気に読んでしまいました。
 多くの方に読んで頂きたい本です。
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14 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 本当の怪物たちよ、児童福祉の充実を早急に!, 2009/1/30
単純に「家出少女」として括られ、堕落した若者の象徴のようにTVで報道された少女たち。しかし、その裏にどれだけ凄惨な事情があり、その先にどれだけ悲しい未来があるのかを、この本を読んで初めて知り、言葉を失いました。
この本で取り上げられる少女たちは、援助交際を経験しています。それにもまた様々な理由があり、様々な末路があるのです。辛い境遇に負けず強く生きてゆく少女もいれば、精神を病み、消息を絶つ少女もいる。無論、圧倒的に多いのは後者です。
彼女たちがそうなる理由の多くは、貧困であり、家庭内暴力であり、蔓延する違法薬物であり、現実を見ていない法の規制がもたらす混迷です。

子供が死ねば、無為無策の骨頂として悪者にされる児童福祉施設。でもそこで働く職員たちは、少ない予算と人員と数多くの規制の中で、己の無力感に苦悩し、疲れ果てているのです。そしてそれ故に救われず、生き地獄を味わい続けなければならない子供たち。この現状を知って、それまで何も知らなかった自分と、本気で子供たちを救おうとしない政治に対する激怒で手が震えました。

「いまの若者はモンスターだ」と言う識者がいます。しかし、彼らを健全に育てる責務を果たさず勝手なレッテルを貼り、ろくでもない政治家に票を入れ、腐敗官僚の横行を許し、無責任な元首相たちによる格差拡大ゆえの貧困を見逃してきた私たち大人こそが「自覚なきモンスター」だったのではないでしょうか。何よりも、大人には、子供たちと異なり、参政権があるのです。本当に何もできなかったというわけではないはずです。

もはや一秒の余裕もありません。すぐに行動を起こしましょう。募金でも、政治家や知事への嘆願書でも、ボランティアでもいい。いつの間にか精神的貧困大国と成り果てた日本で声のない悲鳴をあげる、この国の未来そのものである子供たちを救うために。
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 現代社会の暗部を照らし出す良作, 2009/3/29
 現代社会の暗部を照らし出す良作です。時に奔放に、時にスキャンダラスに見える援交少女たちの青春の陰に、実は家庭崩壊があり、肉親による性的暴行を含む家庭内暴力があり、彼女たちを蝕み搾取するドラッグや闇の組織があることを明らかにしています。
 最近の生まれたときから不況だった世代はどうだか分かりませんが、日本経済の絶頂期を多少とも知っている世代は、どうしてもこういう若者たちに対して「甘えなんじゃないか」とか「親の教育が悪い」とか「自己判断=自己責任じゃないか」とか考えがちで、豊かで選択肢がありすぎるが故の逸脱だと考えてしまいがちです。メディアの報道のせいもありますが、90年代の援交容認の社会学者の論調の悪影響もあるかもしれません。
 しかし、用意された理論に現実を当てはめるのではなく、当事者の事情を生い立ちからこと細かく聞きだし明らかにするのが、こうしたルポライターの仕事のいいところで、中産階級的道徳観から他人を裁断するのでは現実を見失うことを示しています。
 この書物によると現実の問題は、絶対的貧困や福祉の無策にあることは明らかであり、彼女たちはその犠牲者にすぎないことが示されています。
 すなわち、第一義的には両親の離婚や、それに伴う貧困、養育能力の無い親のアルコール依存等、家庭的不遇の犠牲者であり、次にそれらをサポートすべき国家の福祉政策の絶対的貧困の犠牲者なのです。
 これらの現実を目の当たりにして、私たちは、自らの相対的に恵まれた環境、自足的な道徳観・倫理観に踏ん反り返り、無力で無垢な犠牲者を放置して、沈黙を貪ることは最早許されないのではないでしょうか?

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