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一分間だけ (単行本)

原田 マハ (著)
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商品の説明

内容紹介

第1回日本ラブストーリー大賞受賞作『カフーを待ちわびて』から1年。原田マハの受賞第1作。女性ファッション誌の編集者・藍は、恋人と愛犬リラと3人で暮らす。毎日仕事で終電なのに、朝は少し早起きしてリラの散歩をする。リラのために郊外にも引越した。通勤時間は長くなったけれど、すべてがうまくいっているはずだった。仕事に恋愛にペットにと生活に忙殺されるうち、いつしか藍は、大切な何かを見失っていく。

【あらすじ】
ファッション誌『JoJo』で働く藍は、とあるきっかけでゴールデンリトリーバーのリラを飼うことにした。恋人で同居人のコピーライター、浩介とともに育てはじめたが、都心から郊外へ引っ越した途端、藍の生活は一変。いい仕事をすることが生き甲斐の藍は、仕事に忙殺されていくうちに、何を愛し、何に愛されているかを次第に見失っていく…。浩介が去り、残されたリラとの生活にも苦痛を感じ始めたころ、藍はリラが癌であると告知を受け、リラと闘病生活をはじめることになる。愛犬との出会いと別れを通じて「本当に大切なもの」に気づくまでを描いた、感動のヒューマンラブストーリー。


内容(「BOOK」データベースより)

ファッション誌『JoJo』で働く藍は、とあるきっかけでゴールデンリトリーバーのリラを飼うことにした。恋人で同居人のコピーライター、浩介とともに育てはじめたが、都心から郊外へ引っ越した途端、藍の生活は一変。いい仕事をすることが生き甲斐の藍は、仕事に忙殺されていくうちに、何を愛し、何に愛されているかを次第に見失っていく…。浩介が去り、残されたリラとの生活にも苦痛を感じ始めたころ、藍はリラが癌であると告知を受け、リラと闘病生活をはじめることになる。愛犬との出会いと別れを通じて「本当に大切なもの」に気づくまでを描いた、感動のヒューマンラブストーリー。

登録情報

  • 単行本: 303ページ
  • 出版社: 宝島社 (2007/4/8)
  • ISBN-10: 4796657746
  • ISBN-13: 978-4796657747
  • 発売日: 2007/4/8
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 57,317位 (本のベストセラーを見る)

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5つ星のうち 5.0 なんとも心が暖かくなり、熱い涙がこぼれます。, 2008/1/17
中盤ぐらいから涙が止まらなくて、止まらなくて、号泣でした。
本を読んでこんなに泣いたのは久しぶりです。

内容は…
いい仕事をすることが生き甲斐の主人公が、恋人と一緒に犬を飼いはじめたけれど
仕事に忙殺されているうちに何を愛し、何に愛されているか見失っていく、というもの。
そして、恋人と別れ、犬を一人で育てることになるのだけれど
これまで犬の世話を恋人に殆ど任せっきりだったので
普通にただ世話をするという事が大変で、苦痛を感じ始めた頃
その犬が癌であることが分かり、闘病生活を始める話。

中盤に獣医が言うセリフに胸を打たれた。
以下引用:
「誰にもわからないんですよ。延命治療をしたほうがいいかどうか、なんて。飼い主さんは、少しでも長生きしてもらいたいと一生懸命になる。でも、犬にしてみれば、長いか短いかなんて、問題じゃない。一年間でも、一分間でも、犬の時間は一緒なんです。どれだけ濃い時間を一番好きな人とともに過ごせるか。それが犬にとって、一番大切なんですよ」
「せいいっぱい、可愛がってやってください。この子にもあなたにも、後悔のなにように」

これは、きっと、「犬」だけの事じゃない。大切なことは、全て同じだと思う。
生きいれば、毎日いろんなことがある。
お腹がすけば、美味しいものが食べたいと思うし
休みの日には、どこか行ったことの無い所へ出かけたくなる。
それは、新しく出来たレストランだったり誰かの展覧会だったり、海だったり、山だったり、温泉だったり。
料理がうまくなりたいとか、もっとスタイルが良くなりたいとか、もっといい仕事をして、もっといろんな世界を見たいとか、そんな夢や希望や欲求もある。
誰かに愛されたいとか、誰かを愛したいとか
手に入れたい、と思うものは目に見え手に取れる物ばかりでなく
事象であり、経験であり、気持ちであり、時にそれは相対的な価値を持っていたり
あるいは、自分だけの絶対的な価値であったり際限が無い。
でも、
大切にしたいことは、そんな欲求の、本当に根本にあるものなんだと思う。
何かを強く思う心。何かに対してこだわる心。強く欲する気持ち。
そういうのが、価値のあることであり、例え、希望通りの場所にいけなくても
希望通りのものが手に入らなくても、一喜一憂することは無い気がする。
だから、自分の中にある、熱い気持ちや欲求に、ただ、ただ真っ直ぐに
向き合うことを大事にしたいと思った。
好きだと思う気持ちを大事にしたい。
そして大事な人のことを、ちゃんと大事にしたいと思った。
これは恋愛だけじゃなくて、友だちのことも、家族のことも、仕事のことも
そして、私の大事な、愛犬のことも同じ。
もしかしたら、この本で、作者が書きたかったことは全然別のことなのかもしれないのだけれど
なんとも心が暖かくなり、熱い涙がこぼれました。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ペットを飼っている人も、そうでない人もぜひ、読んでほしい作品です, 2007/5/1
By shanshan (東京都六本木) - レビューをすべて見る
子供の頃、猫を飼っていた。家族だったその猫が死んだ後、ペットはもう飼っていない。あまりに悲しかったから。成人して結婚して、子供のないワタシに気軽に「犬でも飼えば?」という友人がいるが、「飼えない」のだ。都会の、動物にとって不自由極まりない中、自分の生活で手一杯のワタシには。そんな想いを代弁してくれたような作品。ペットブームの中で、ペットがいかにその人にとって大切なものか、命って何て尊いものなのかいうことを、主人公藍とリラという犬を通じて「さらり」とした文章で、「ぎくり」と感じさせる作品。原田さん特有の直観的かつリズムのある文体で、ホロリとさせながら、じっくり考えさせられもする。ペットを飼っている人はもとより、飼ってない人にもぜひ、読んでほしい作品です。
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 いっしょにあるいてる?, 2007/5/10
By ヤマボー (千葉県) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
本を読んでこんなに泣いたのは何年ぶりだろう。後半はもう涙で文字が見えなくなるほど泣いた。主人公とは共通点がなにもなく、共感できることも少ないはずなのになぜこんなに泣けたのだろう。ただひとつの共通点は犬を飼っているということだけだ。

犬を飼っているとオシャレなんてなかなかできないし、旅行にも行けない。外出していても留守番させている犬のことが気がかりで一刻も早く帰ろうと思う。休みの日に出かけるのは犬を連れてドッグランに行く程度。毎日の散歩は欠かせないし、体調管理や食餌の世話だって結構大変である。「犬さえいなけりゃ」とふと思う瞬間があっても不思議ではない。ましてや主人公の藍は33歳のキャリアウーマン。仕事でももっと上を目指したいし、新しい恋だってしたい独身女性なのだ。

しかし「リラ(犬)さえいなければ・・」と頭をかすめたその思いが事実になって襲ってきたとき・・。末期ガンで余命わずかのリラを看取るか、仕事を取るか?仕事とリラの看病でボロボロになりながらも藍は全部をたったひとりでやり遂げようとする。別れた恋人に頼りたい、すがりたい思いも断ち切って、誰にも相談せずにひとりで背負うのだ。そして彼女は気づく。仕事のチャンスを捨てて後悔するよりも、リラを看取らずに後悔するほうが辛いことに。

散歩で共に歩いた道に咲く季節の花々、取るに足りない石ころやセミの抜け殻、雑草の匂い、リラが愛したもの、リラがいなかったら見えなかったもの。失いかけて初めて気づく存在の重さ。リラがいたからこそ知ることができた人々の温もり。どんなに遅く帰ってきても「おかえり」を言うように待っていてくれたリラ。そのリラを看取り、藍は初めてリラに「おかえり」を言うのだ。散歩で先を歩くリラが、ときどき振り返って「いっしょにあるいてる?」と聞くように藍を見た。その光景に胸がきゅ〜んとなった。切なくて哀しくて、でも温かい気持ちになれた。登場人物も非常によく描けていて感情移入できた。(だから泣けたのだろう)

この本を手に取られた方は是非カバーをはずしてみてください。笑顔のリラがそこにいます。
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