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複製技術時代の芸術 (晶文社クラシックス)
 
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複製技術時代の芸術 (晶文社クラシックス) (単行本)

ヴァルター ベンヤミン (著), 佐々木 基一 (編集)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

20世紀は映像の世紀である。映画や写真などの複製芸術はどんな可能性をはらんでいるのか。巨大な思想家ベンヤミンの刺激あふれる先駆的映像芸術論。


内容(「MARC」データベースより)

20世紀は映像の世紀である。映画や写真などの複製技術は、どんな可能性をはらんでいるのか…。20世紀ドイツを代表する巨大な思想家・ベンヤミンの刺激あふれる先駆的映像芸術論。再刊。

登録情報

  • 単行本: 187ページ
  • 出版社: 晶文社 (1999/11/5)
  • ISBN-10: 4794912668
  • ISBN-13: 978-4794912664
  • 発売日: 1999/11/5
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.2 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 22,977位 (本のベストセラーを見る)

    カテゴリーランキング:

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5つ星のうち 5.0 現代にも通じる問題意識, 2003/6/7
20世紀初期のメディア論の代表作とされているベンヤミンの論文。ここでは、有名なアウラという用語が初めて使用されている。ベンヤミンによれば、アウラとは「どんなに近距離にあっても近づくことのできないユニークな現象」 だという。他の言い方をすれば、一つの作品が持つ歴史的証言力、権威、オリジナルの芸術作品が持つアクチュアリティー、それがアウラということになる。この論文でされている主張は、複製技術が発達することになった今、芸術作品に宿っていたアウラは急速に失われている、ということである。

 ベンヤミンはここで、二つの芸術的な価値を基準にして論を展開している。一つは、礼拝的価値であり、もう一方は展示的価値である。

礼拝的価値とは、芸術作品をアウラとの結びつきの?さを中心にしたものである。それは、いわば古代において「魔法の道具」として崇められた絶対的存在を感じさせる人工物(たとえば、想像上の神をかたどった石や粘土など)、今でもオリジナルかコピーかでずいぶんその価値や値段に差が出る美術作品などが代表的な例である。

一方で、展示的価値を論ずる場合、アウラとの結びつきの強さは問題とならない。複製技術の発達は、芸術作品をさまざまな文脈で展示、所有することを可能にした。同時に、複製技術は芸術作品の礼拝的価値の基盤であったアウラの基盤を作品からはぎ取る(ウォーホールなどのポップ・アートを考えればわかりやすい)。

つまり、複製技術の発達により、礼拝的価値が相対的に社会の中で低下し、一方で展示的価値が増大しているという状況をベンヤミンは分析したのである。

オリジナルとコピーとの関係は、今日のデジタル社会において、さらに複雑になってきている。まだまだそれがシンプルだった時代に書かれた内容だが、現代にも通じる問題意識と鋭い考察が随所にちりばめられている。

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16 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 本書の位置づけ, 2005/2/18
まず、よく言われることであるが「複製技術時代の芸術」はベンヤミン読みの専門家からは「出来が悪い」と評されることが多い。ベンヤミンの持つ多面性、隠喩をベースにする記述手法とは異なる面が多いからであろうと思われる。その反面、ストレートな表現が多く、わかりやすくもなっている。その意味で入門書としては最適ではあるが、ベンヤミンの本来もっているアクチュアリティーをうまく表現できていない。よって「複製芸術」を読んで、「なんだこんなもんか」と思われる方もいるかもしれない。その意味でなんともアンビバレントな著作であるが、ベンヤミンのいう「アウラ」の一面を描いた著作であることは間違いないので、そのような位置づけ読むのであれば良書ではないでしょうか。
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23 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 情報の担い手は今それぞれの手に, 2005/9/29
 今やどれだけの人がベンヤミンの事を知っているだろうか?昔の日本ではそれなりに読まれてきたが......。その見識は20世紀という時代の本質、来るべき21世紀の片鱗を捉えてきたと言ってもよい。オリジナルとコピーとの境界がなくなり、その区別の意味がなくなるといった現在ではもう常識化した主張は複製技術が様々な面に及んだ分、さらに激しくなった。今や同じ類型の中からシュミラークル化が加速してしまっている。速射的な傾斜が広がりのある段階へゆけるのか疑問が残るが(終わりなきそれらの姿をどう捉えるかは人によって違うだろうが)。同じソースが使われていれば派生的なモノであろうが、同一カテゴリーとして消費されてしまう。ある意味でより複雑に、より砕片されたものに己を絡めて(自分なりの解釈でキャラ、或は作品そのものに没頭してゆく)見られてしまう。                                                           あの某社長がテレビとやり合っていた時にちらっと言っていたようだが、あれは間違い。ネット系列がテレビに取って代わるのではなく、情報を自分から発信する者たち(一人一人の担い手)こそがその最も大きなライバルとなり得るのだ。アメリカはそれがよくわかっていた。日本ではしっかりと報道されたかどうかわからないが、ブログの発信者をホワイトハウスに呼んで記者の一人として記者会見に参加させたのはそれを見越したからだ。その意義は大きい。それはベンヤミンが間接的に語ったことでもあるが。......と、「複製技術」の今を思わず語ってしまったが、ベンヤミンがそれを記した功績は大きい(この著作だけでは少し物足りないが)。滅びてゆくものがアウラなのだから、それは辛いことですが。再魔術化がこの世界を再び覆い始めた今、その再生を願うのは夢だろうか?個別の作品を見るにつけ、そう思う。この眼鏡、4つ星と見た。この時代の痕跡を見るのも悪くないですよ、読んでみては?
  
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5つ星のうち 2.0 複製≠模倣
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投稿日: 2006/9/8 投稿者: chrono

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