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まっぷたつの子爵 (ベスト版 文学のおくりもの)
 
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まっぷたつの子爵 (ベスト版 文学のおくりもの) (単行本)

イタロ カルヴィーノ (著), Italo Calvino (原著), 河島 英昭 (翻訳)
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

メダルド子爵は、戦争で敵の砲弾をあび、まっぷたつにふっとんだ。左右べつべつに故郷の村にもどった子爵がまきおこす奇想天外な事件のかずかず…。イタリア文学が生んだもっとも面白い物語として読みつがれる、スリリングな傑作メルヘン。


内容(「MARC」データベースより)

ぼくのおじさん、メダルド子爵は、戦争で敵の砲弾をあびて、まっぷたつにふっとんだ。左右べつべつに故郷の村にもどった子爵がまきおこす奇想天外な事件のかずかず…。スリリングなメルヘン。

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11 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 異なるイデオロギー, 2003/1/30
「われらが先祖」三部作の第一作です。

トルコ軍との戦いで受けた砲弾により、左右まっぷたつに引き裂かれてしまった子爵の物語です。右半身は良心の呵責を感じることのない完全な悪であり、左半身は誘惑に屈することの無い完全な善です。相反する主張を持った個々の存在である右半身と左半身、彼等が引き起こす騒動が、子爵の甥である少年の目を通して淡々と描かれています。

まっぷたつに引き裂かれてしまった子爵が異なるイデオロギーの象徴だとすれば、物語が描いたものは子爵本人というよりむしろ、子爵を目にした人々であると思います。つまり、どちらの主張にも理解を示しながら、常に生じる迷いのために曖昧に選択の決断を避け、どんな理想郷も実現できない人々を描いているのではないかと思います。迷う人々を断じることはせず、むしろ肯定し、中庸であることを良しとしている点に、作者の大きな意図があるように思います。

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13 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 善悪の彼岸, 2002/8/22
By massetti (東京都) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
善も悪も、ともにとっても迷惑な存在だということに気づかされた名著。善者も悪者も自分は絶対的ないいこと悪いことを行って行動しているようだけど、一般のわれわれにとっては、平衡感覚の欠けた変人であると同時に、善悪を強要されると息が詰まってしまうのだ。でも、知らず知らずのうちに自分の価値観を、他の人にいろんなものを押し付けて生活してしまっている自分に愕然としてしまったのだ。
それにしても、なかなかグロテスクな表現には戸惑いを感じたのも事実。これを読んで、結構楽しめる、と言った人にはちょっと賛成しかねます。これもメルヘンなんて言われても、何か戸惑ってしまいました。

それと、私が読んだのは第4版ですけど、一部誤植を発見(P74)したのは残念。責了前にしっかりチェック、お願いしますよ!

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