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文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)
 
 

文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上) (単行本)

ジャレド・ダイアモンド (著), 楡井 浩一 (翻訳)
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (25件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

文明崩壊 (上)
2005年に米国で発売され、ベストセラーとなった話題の1冊である。

著者は生物学から地理学、鳥類学、人類生態学まで、広範な領域で研究を続けている。ピュリッツァー賞を獲得した前作『銃・病原菌・鉄』では、これらの知識・知見を統合し、文明の発展には生態系や地形の特徴などの環境要因が大きく影響したことを指摘した。本書では、文明崩壊のメカニズムを説き明かす。

世界には、過去、大いに繁栄しながら、その後崩壊してしまった社会の遺跡があちこちに残っている。例えば、イースター島、マヤ、北米アナサジ、ノルウェー領グリーンランドなど。著者は実際にこれらの地に赴き、栄華を極めたかつての社会に思いを馳はせながら、なぜ崩壊したのか、その過程を探り、いずれも、同様の道筋をたどっていると指摘する。

ルワンダや中国が物語るもの

社会が繁栄すると人口が増える。人口が増えると、農作物の無理な増産やエネルギー消費量の拡大などで環境に過大な負荷が生じる。その結果、食糧・エネルギー不足となり、多すぎる人間が少なすぎる資源を巡って争うなど、共同体内部の衝突が激化する。飢餓・戦争・病気によって人口は減少し、社会は崩壊する――こういう具合だ。

著者は崩壊の潜在的要因として、環境被害、気候変動、近隣の敵対集団、友好的な取引相手、環境問題に対する社会の対応という5つの枠組みを設定。崩壊した社会、または存続した社会に当てはめて、検証していく。崩壊を免れた社会の事例として、徳川幕府による「上から下」への統制で、持続可能な林業を作り上げた江戸時代の日本も登場する。

著者のこうした考察は、現代社会への警鐘として帰結する。第三世界の惨事の地・ルワンダ、急速に先進国の仲間入りを果たそうとする中国、最も脆弱ぜいじゃくな環境を抱えるオーストラリアなどの事例を紹介する。今日のグローバル社会では、1つの社会の争乱は別の社会の災厄となることを指摘。我々は歴史を教訓に崩壊を回避し、乗り越えられるのかと問う。


(日経エコロジー 2006/04/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)



出版社/著者からの内容紹介

イースター島やマヤ文明など、消えた文明が辿った運命とは。繁栄が環境に与える負荷の恐るべき結末を歴史的事例で検証し文明存続の道を探る。全米ベストセラー。

登録情報

  • 単行本: 440ページ
  • 出版社: 草思社 (2005/12/21)
  • ISBN-10: 4794214642
  • ISBN-13: 978-4794214645
  • 発売日: 2005/12/21
  • 商品の寸法: 19.4 x 14 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (25件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 5,049位 (本のベストセラーを見る)

    カテゴリーランキング:

    9位 ─   > 人文・思想 > 文化人類学・民俗学 > 文化人類学一般
    9位 ─   > 社会・政治 > 環境・エコロジー
    156位 ─   > 歴史・地理
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  • この商品は、文明崩壊 のシリーズ第 1 版です。

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5つ星のうち 5.0 現代文明に忍び寄る崩壊の予感, 2007/1/14

前著の"Gun, Germs, and Steel"は、人類文明の発展度合いに格差が生じた原因を地域特性や環境をキーに判りやすく説明した大作で、初めて知ったことが多く非常に感銘を受けたが、本著では逆に人類文明の崩壊がテーマとなっている。

上巻ではイースター島やバイキングのアイスランド等における過去の文明社会の崩壊の要因が、人類による環境破壊、気候の変化、敵対文明の登場など共通性があることが描かれており、実に興味深い。その一方で、同様の危機に直面しつつも、環境に適応して生き延びた社会の事例も紹介される。その中には意外にも徳川幕府による森林保護も含まれている。

下巻では一転して現代社会が取り上げられる。環境破壊が大量虐殺につながっているアフリカのルワンダやハイチの状況が描かれ、過去の話と思っていた環境破壊による文明社会の崩壊がとたんに身近に迫ってくるのが怖い。個人的にショッキングであったのは自然豊かな国というイメージのあったオーストラリアの状況だ。また、過去に自国の森林保護に成功した日本が、現代においては他国の森林破壊を行っている状況は皮肉だ。

本書により、豊かな生活を享受している先進国の文明社会の基盤が揺らいでいることと、過去の教訓を無駄にすることなく現実を直視して地球環境と共存した生き方に転換する時期に来ていることを実感させられた。大変な労作であり、面白くかつ考えさせられるので、是非一読されることを推薦したい。
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24 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ブッシュもこの本を読め!, 2006/8/26
こんなすばらしい本には、めったにお目にかかれません!
地球上のすべての人に読んでもらいたいと、心から思います。

唯一、難点を言えば、冒頭の、現代のモンタナ州の章は、冗長で他章ほど面白くない。ここで退屈して後の章を読むのを止めてしまう人がいたら、もったいないという意味で、唯一の欠点です。はじめて読む方は、モンタナ州は後回しにして、イースター島から読み始めることをお勧めします。
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21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 今年のベスト, 2005/12/27
前作「銃・病原菌・鉄」がおもしろかったのですぐに買いました。読み始めると、前作以上にすいすいと読めました。

古代文明の崩壊を描く上巻は、収集された膨大な事実、その適切な整理、丹念な論理の積み上げが見事。現代社会を扱う下巻では、具体的な方策やビジョンへの言及も加わる。強力な論理構成のバックボーンとして、人間を見る目の温かさ・優しさを感じました。

今年読んだ本の中で文句なしのベストワン。
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