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からくり民主主義
 
 

からくり民主主義 (単行本)

by 高橋 秀実 (著)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

沖縄米軍基地、諌早干拓、原発銀座、新興宗教等々。マスコミで報じられる問題の、実際のところはどうなのかを検証。戦後民主主義のひずみが浮き彫りにされていく。


内容(「BOOK」データベースより)

さまざまな問題が噴出して右往左往の日本社会。いたるところで「権力」は悪行の限りを尽くし、「弱者」たる国民はつねに善良な犠牲者である。国民の怒りを背負ったマスコミは、悪いヤツらを鋭く追及する。沖縄米軍基地、若狭湾原発銀座、諌早湾干拓地、新興宗教団体…。ところが、問題の現場に実際に行って確かめてみると、ことはそれほど単純ではなかった。わかりやすい悪者は容易には見つからず、あちらを立てればこちらが立たず、ややこしく絡み合った利害関係は、絡み合ったままのほうが安定していたりする。どちらが悪いかという話だけでは、どうにも収まりがつかないのである。日本列島はどこもかしこも問題だらけ。どこかおかしな「戦後民主主義」に呪縛され、奇妙にひずんでしまった社会の、なまの姿をつぶさに記録したのが本書である。

Product Details

  • 単行本: 285 pages
  • Publisher: 草思社 (2002/06)
  • ISBN-10: 4794211368
  • ISBN-13: 978-4794211361
  • Release Date: 2002/06
  • Product Dimensions: 7.5 x 5.4 x 1.1 inches
  • Average Customer Review: 4.1 out of 5 stars  See all reviews (16 customer reviews)
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32 of 34 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 船が沈没したときの、各国比較小咄を思い出しました。, 2003/10/7
終章とあとがきを兼ねた、「からくり民主主義」という章に、こうある。
タイトルの『からくり民主主義』は、「からくり民主ー主義」であり、「からくりー民主主義」ではないと。
主役を、「個人」にではなく、「みんな」にするために使われる「からくり」。架空の存在である「みんな」を形成する「からくり」。

「わたしの主観的な考えではなく、みんなのことを考えると…」と発言することは確かに正しいし、そのように考えることが「社会」を構成するために必要であることは間違いない。
ただ、ときに、主語を「みんな」とすることで、反論の機会を与えなくするその方法に、筆者は「おかしさ」を感じているのだと思う。

「統計では、過半数が…」、「国益のために…」、「事故が起きる確率が高く??周囲に居住する住民のために…」云々。

多くの方がレビューで書かれているように、この作者はけっして「いいきらない」。「こちらが正しい」と断定しない。
よく考えればわかることだが、「第三者」が、当事者ですら混乱している現象に対して、明確な評価などできるわけがない。

「自分はこう思う」と、意見をいうことなら簡単かもしれないが、事実に忠実であればあるほど、データを多く集めれば集めるほど、二元論的ないいきりは難しくなる。

どの章もおもしろく、考えさせられる。そのなかでも特に、わたしが「ピコーン」と感じたのは、
第一章「親切部隊:小さな親切運動」。
第六章「反対の賛成なのだ:沖縄米軍基地問題」。

第九章「ぶら下がり天国:富士山青木ヶ原樹海深訪」。
終章「からち?り民主主義:あとがきに代えて」。

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23 of 25 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 混沌をユーモラスに描いて面白い, 2002/8/25
諌早湾や上九一色村・原発・沖縄の軍用地など、反対派と賛成派の対立として報道されてきたテーマの現地の声を丹念に拾っています。現地の混沌や、マスコミの報道と異なる見方のオンパレードで面白かった。
また、"小さな親切運動"の現状をまとめた一章は、真面目を真面目に行うことのいかがわしさをユーモラスに描き、楽しめました。

文章も読みやすく、すべての方に薦めます。

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20 of 22 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 現実はそれほどカンタンではない, 2003/1/13
By しおぴー (ニュージーランド) - See all my reviews
10編の短いルポ集。統一教会、諫早湾干拓問題、沖縄米軍基地問題など、世間を大きく騒がせたものもあれば、小さな親切運動、白川郷の実態など、小ネタもある。

全てに通底しているのは、TVなどマスメディアでは、賛成派と反対派が明確に対立する、というわかりやすい図式が流布しているが、調べれば調べるほど実は利害関係は錯綜しており、そんなに単純に割り切れないことがわかる。

例えば沖縄基地問題であれば、反戦地主はよく話題に上るが、実は地主の中ではほんのわずかの割合(全体の0.4%)に過ぎず、残りの大多数は「地代をくれるから、基地は存続して欲しい。ヘタに返還されても使い道がない」と思っていること。さらに、盛り上がっているように見える基地反対活動も、参加者の多くは現状維持派が「動員」で有無を言わさず参加させられており、「反対運動が適度にあれば、地代がその分上乗せされて地主はより儲かる」という構造が維持されている。

また、地域の全戸に配布されるはずの共有地の地代についても、それを受け取ることができるのは代々沖縄在住の旧住民だけに限られており、最近の移住者には全く配分されない。そのため旧住民と新住民の間には深い溝が存在していること。などなど、調べれば調べるほど事実は複雑怪奇となり、誰が誰のために基地反対運動をしているのか、よくわからなくなってくる。

限られた時間しか使えないTVが典型だが、そういった複雑な事情をどんどん捨てていき、わかりやすい対立構造だけを示してしまうと、ものごとの本質が見えなくなる。全ての解決策は両極端の白か黒かではなく、その間にある白より、もしくは黒よりのどの点に置くか、という事のはずが、白黒どちらかしか選択肢が無いように見えてしまう。残念ながら、そんなに世界はカンタンじゃない。

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4.0 out of 5 stars やぶにらみのレポート集
諫早湾干拓、オウム、沖縄米軍基地など、ここ数年マスコミによって大きく伝えられてきた時事問題や、青木ヶ原樹海での自殺や車椅子バスケットボールなど、聞いたことはある... 続きを読む
Published on 2003/3/8 by Motoyuki Ogawa

4.0 out of 5 stars 淡々と現実に向かい合う。
統一教会・上九一色村オウム反対運動・横山ノックセクハラ事件といった世間の大多数の反発が予想される問題。
諫早湾干拓問題・沖縄米軍基地問題・若狭湾原発問題の... 続きを読む
Published on 2003/2/1 by 糸音

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