本書は、ヒトクローンがもたらす問題点について、生物学、人類学、法学、哲学、歴史学の専門家である各著者が、各々の立場から現状を整理し論点を提起している。それをベースに、著者全員で改めて討論し、人間性に対する罪、アイデンティティーの混乱、親子関係の変化など、ヒトクローン誕生で生じ得る様々な社会的問題が浮かび上がる。
原著の発行は99年で、当時の結論は「ヒトの生殖的なクローニングは禁止すべき」という見解で著者全員が一致。ES細胞の開発など急速に変化する現在の情勢をカバーしてはいないが、人文・社会科学など他学問から今後提示されてくる論点の理解・整理には役立ちそうだ。
(日経バイオビジネス 2002/02/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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