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免疫の意味論
 
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免疫の意味論 (単行本)

多田 富雄 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「非自己」から「自己」を区別して、個体のアイデンティティを決定する免疫。臓器移植、アレルギー、エイズなどの社会的問題との関わりのなかで、「自己」の成立、崩壊のあとをたどり、個体の生命を問う。

登録情報

  • 単行本: 236ページ
  • 出版社: 青土社 (1993/04)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4791752430
  • ISBN-13: 978-4791752430
  • 発売日: 1993/04
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 感動します。, 2003/4/9
分かり易く書かれてはいるのですが、専門用語などの多用は避けられないようで、全くの素人にはやはり難しい本です。泣きたくなりました。私は何度も読み返しながら、一ヶ月かけてやっと読み終わったくらいです。しかししかし、それでも最後まで読めたのは、普段知ることのない我々の体の内部で、いかに免疫系がダイナミックなドラマを展開しているかということを知る楽しみが尋常でなかったからでしょう。いや凄いっす。最近読んだ中では一番興奮した本だと言っても過言ではありませんね。知的興奮を直撃する納得の内容です。たまにはこういう頭の良くなる本も読んでみてはいかが。
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24 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 個として、自己であることの視座, 2003/1/18
自己であろうとするため、自己であることを継続するために、「非自己」である他人の臓器などを拒否するスーパーシステム、免疫。

そのスーパーシステムは、「非自己」を拒否するために、最終的には「自己」をも破壊してしまう。「自己」というひとつのオリジナルな「個」として存在するか、死か。切羽詰った選択のように思えるけれども、そこには「いかに自分らしく生きるか」というテーマに対する、一部の答えが見えてくるのではないか。ひとつの個として、私たちが生きようとするとき、頭でっかちになるのよりも、体のほうから学ぶべきものは非常に多いようである。
この本は、理系の本というよりは、文学書に近いので、難しい専門書と思わずに、読んでみることをお勧めする。

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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 免疫系から見た「自己」と「非自己」, 2006/2/12
 その道の第一人者が書いた、免疫というスーパーシステムについての解説書。
 …こう書くと、いかにも専門的な医学関連書のようですが、そうでなく、この本のメッセージはむしろ哲学的でさえあります。

 自己と非自己を識別するのは、脳ではなく免疫系である。これが、本書の第1メッセージです。
 ニワトリにウズラの脳を移植しキメラは生後しばらく経つと、ニワトリの免疫系がウズラ由来の神経細胞を「非自己」の異物と判断し、排除を行い死に至る…。これはニワトリの免疫系が、ウズラ由来の神経細胞を「非自己」の異物として認め、拒絶するためである。 
 精神的「自己」を支配している脳が、もう一つの「自己」を規定する免疫系により、排除されてしまうのです。(第1章)

 また、著者は更に免疫の自己・非自己認識メカニズムについて鋭く深い考察を提示しています。
 臓器移植の際に問題になるのが、免疫系による拒絶反応です。この反応は基本的に「自己」以外の全てに起こりうるのですが、では、自己はどう認識されるのか?
 免疫系の胸腺からサプライされるT細胞がその主役であり「非自己」を排除する役割を担う。しかし、T細胞は直接には「非自己」を発見し、反応することはできない。例えば血液中に異物が混入するとHLA抗原を揃えた細胞マクロファージにまず取り込まれ、異物にはHLAが結びつく。何も結合していないHLA抗原だったら、「自己」と認めて無関心なT細胞が、異物の断片と結合したHLA分子を見つけると、即座に反応を開始する。=自己のマークであったHLAが、異物により「非自己」化したのを認識し、排除する。
 つまり、あくまで「自己」という文脈の中でしか「非自己」を識別できないのです。(第2章)

 「自己とは何か?」

 人々は、古今東西、このシンプルな問を考え続けてきました。
 自己と非自己(他者)はどう違うのか。自己は非自己をどう認識するのか。自己は自分でないものを受け入れられるのか。
 この本は、それに対して一つの視座を提供しています。ある意味容赦ない気がしなくもないですが……奥が深いです。
 一押しです!!
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