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“It”(それ)と呼ばれた子―少年期ロストボーイ (ヴィレッジブックス)
 
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“It”(それ)と呼ばれた子―少年期ロストボーイ (ヴィレッジブックス) (文庫)

by デイヴ ペルザー (著), Dave Pelzer (原著), 田栗 美奈子 (翻訳)
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Product Description

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   著者はカリフォルニア州デイリーシティに生まれ、州史上ワースト3に数えられるほどの児童虐待を実の母親から受けた。その前著であるように名前も呼ばれず「It」と言われ、兄弟のうちでただ1人いじめぬかれた。食べ物をぎりぎりまで制限される。服もボロボロになるまで与えられない。ひとりガレージに追いやられ寒さと飢えに苦しむ。そして、ときどき嵐のようにやってくる折檻。「母さんはそのうち自分を本当に殺すつもりだ!」

   恐怖が現実味を帯びたとき、彼は全身全霊で命を守る術を考えた。驚くべきことに彼は教師や警官やソーシャルワーカーという他人である大人と、郡の福祉政策と裁判所によって生き延びることができたのである。執拗に彼を破滅させようとしているとしか思えない母親の所業は、このごろ日本でも問題となっている幼児虐待とは違っているように思える。大人になった著者が、母親はアル中で病気だったと自分自身にいい聞かせている。そして母親自身、自分の母親との関係に悩んでいたようだ。

   それにつけても、里子に出された著者、が紆余曲折の末、成功したことは賛美せずにいられない。普通の大人になるだけでも奇跡的なのに、アメリカ国民として1人「世界の優れた若者」に選ばれたり、聖火リレーの栄誉を担ったり活躍している。何よりなのは、彼が幸せな家庭を築いたことである。自分にはトラウマがあると思い悩んでいる人はぜひ一読を。(高津紀代子) --This text refers to the 単行本 edition.



出版社/著者からの内容紹介

「母さんは、ぼくが憎いの?」虐待体験者の勇気ある告白、待望の続編幼年期、少年期あわせて世界790万部突破の大ベストセラー!
「ぼくには、どこにも居場所がない」
すさまじい虐待から逃れ、ようやく子どもらしくのびのびと暮らせると思えた里子としての暮らし。しかし、そこでも数々の試練が彼を待ち受けていた。母親から離れてもなお恐怖にさいなまれ、それでも母親に愛されたいという思いに心を揺さぶられる日々。学校や少年院でのつらい出来事や世間の偏見の目にさらされながら、それでも希望を捨てずに自分の生き方を探しつづける。
カリフォルニア州史上最悪と言われた児童虐待の体験者が自ら明かす、少年期の記録。



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7 of 7 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 里子の苦悩と里親たちの愛情のぎりぎりの合体, 2003/10/16
By jimmy - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
「“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期」で描かれた児童虐待の現実から、本書では視点が里子里親の問題に切り替わっています。1冊単位の主題が明確で、十分な編集がなされていると感じます。

 幼児期の無意識のトラウマを、意識的な本人の努力とそれを支える里親たちの愛情でふりはらっていくドラマが、また新たに感動を呼びます。まさに「少年期」となのるのにふさわしいストーリーだと思います。

 「人間って、こうやって少年期に成長していくんだな」と素直に感心しました。大人になるとそれを忘れてしまいますね。本書の背景は特殊な状況ですが、それが少年期の本質を浮き立たせていると思います。社会は、人の成長にかかわる責任をもっています。

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14 of 15 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 彼と彼を取り巻く人々が、幸せでありますように。, 2003/3/7
By 三月兎 - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
「彼」の幼年期を読んで以来、その後が気になってしかたありませんでした。
おとぎ話なら、ひどい母親の元から救い出されて「それから楽しく暮らしました。
めでたし、めでたし」になるけれど、これは、現実だから。

長年の虐待され続けた経験が、彼の性質をどれほど歪ませてしまったのか。
もう飢える心配はないのに、食べ物を盗み隠し持つ。

同年代の子供に関心をもってもらい、仲間に入れてもらいたいために、
目立つ真似を繰り返す--それは、たいていが「悪いこと」であり、最悪の結果を招いてしまう。
里親の間を転々としながら、他人とコミュニケーションを取る術を体得していく。
何度も挫ける気持ちと戦いながら、自立するために、同年代の子が遊びに夢中になっている間に、働く。そうして生きていくための努力をする著者の姿の中で、私にとって一番衝撃だったのは、
彼が母親を求め続けているということです。
彼の幼年期に記憶を占めるのは、母親からの虐待だけだろうに、それでも母親に会いたい
自分に声を掛けて欲しいと願う彼が痛々しかった。

「親はなくとも子は育つ」というのは、あまりにも言葉足らずだ。

「自分は親に愛されている(いた)」という実感と信頼がなければ、子供は育たない。
そのことを痛感しました。
今、親となった彼が、自分の子供に無償の愛を注いでいるのがとても嬉しいです。
彼と彼を取り巻く人々が、幸せでありますように。

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6 of 6 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 早く逃げて!!, 2004/10/9
By モジャ (岐阜) - See all my reviews
これを読む前に必ず幼年期を読んで欲しいです。
幼年期は、早く何か食べて・・!!
少年期は、早くお母さんから逃げて!!の一心で読みました。
早く幸せになって・・!!こんなひどい過去だったからこそ、
人より余計に幸せになって欲しい。
そんな祈りのような気持ちで読みました。
どうやってこの困難を乗り切るのか。
最後はどのように母親と向き合うのか。
幸せになるまでを知らないと気が済まなくなりました。
これは実際にあった話です。
信じられないくらいの衝撃でした。
自分はなんて恵まれているのだろう。
ただ誰からも迫害を受けていないという事実が尊いなんて。
当たり前の人権と思っていたのに。
今子供の虐待がニュースになっています。
どうしてこんなことになったのか。
虐待される子供の気持ちをわかってあげるためにも是非多くの人に
読んで欲しい本です。
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