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戦争が遺したもの
 
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戦争が遺したもの (単行本)

鶴見 俊輔 (著), 上野 千鶴子 (著), 小熊 英二 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

◆鶴見俊輔氏がすべてを語る!◆

『〈民主〉と〈愛国〉』で読書界の話題をさらった小熊氏が、今回はあの上野千鶴子氏をさそって、戦後思想界の大御所・鶴見俊輔氏に、戦争体験を軸に戦中から戦後にかけての経験をお聞きします。戦時中の捕虜虐殺、慰安婦問題、戦後の『思想の科学』時代、「転向」研究、安保闘争、ベ平連と脱走兵援助、など、これまで聞き手が遠慮してきたようなこともすべてお聞きしています。また、鶴見氏も「今回はすべて話します」と言って、洗いざらい答えられています。鶴見ファンにとっては、はじめてお聞きするようなことがゴロゴロ出てきて、たまらない本になるでしょう。上野ファン、小熊ファンにとっても、それれの鋭い切り込みによる鶴見氏の赤裸々な「告白」をとおして戦後思想史の隠されていた部分が次々に明かされるスリルと、丁々発止の対談の魅力を味わうことができるでしょう。


内容(「BOOK」データベースより)

アメリカでの投獄、戦時下の捕虜虐殺と慰安所運営、60年安保とベトナム反戦、丸山真男や吉本隆明との交流…。戦争から戦後を生き抜いた知識人が、戦後60年を前にすべてを語る。

登録情報

  • 単行本: 403ページ
  • 出版社: 新曜社 (2004/3/11)
  • ISBN-10: 4788508877
  • ISBN-13: 978-4788508873
  • 発売日: 2004/3/11
  • 商品の寸法: 18.6 x 12.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 名企画。, 2004/3/16
By itv - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
 鶴見俊輔と上野千鶴子、そして小熊英二の座談である。これだけをとってみても面白くないはずがない。実際巻を擱く能わざる一冊であった。

 「民主と愛国」の読者であれば、「心情」というキーワードに対して否が応でも敏感にならざるをえない。これに対し、「思想の科学」の鶴見が、何を語るのか。そして、従軍慰安婦の「戦後処理」-国民基金をめぐる顛末についての、上野による鶴見への容赦ない追及。

 語るべき事が語られ、そして馴れ合いもせず。時折あるコミュニケーションの「交通事故」に、読みながらスリリングな思いをする。さらに、幕間に設けられた雑談の場(ポイント数を下げているのがこれまた心憎い)は、緊張に満ちた会話の間の格好の「ダレ場」として機能している。
 2004年上半期の収穫と呼ぶに相応しい一冊。

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42 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 前半期ベストワン, 2004/5/31
By くま (岡山) - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
今年前半期では、この本がベストワンである。

鶴見俊輔の得がたいキャラクターと数奇な運命。そして戦争がいかに日本の知識人に大きな影響を与えていたかということ。「従軍慰安婦」問題、「思想の科学」創刊、60年安保、ベ平連、等々で語られる「秘話」。丸山真男、竹内好、桑原武夫、都留重人、鶴見和子、鶴見良行、武谷三男、谷川雁、藤田省三、小田実、吉本隆明、等々の豊富な人間関係。鶴見俊輔評伝でもあり戦後日本思想史にもなっている。

しかしそれだけではない。聞き手の二人が単なる聞き手になっていない。「一日目」の最終近く、上野千鶴子は自らの運動の責任を背負うかのごとく鶴見の「従軍慰安婦」保証問題への関わりを「追い詰めて」行く。こんな対談は初めて読んだ。小熊英二も所々で鶴見の「これはヤクザの仁義なんだよ」という一種の決まり文句に鋭く突っ込んでいく。全然慣れあいでは無い。だからこそ臨場感溢れる「戦後の再現」が実現できている。そこまで突っ込んでも読後感がすがすがしいのは二人が間違い無くこの戦後の日本を代表する思想家を尊敬している事が随所に見られるからである。私もこの本を読んで鶴見俊輔が単なるプラグマティズムを輸入した知識人だったという印象を変更した。もっと複雑で魅力的な編集者であり、行動家であり、日本の戦後に大きな影響を与えた人物なのである。

唯一困ったなあ、と思ったのは、この本を読むとどうしてもあの「大著」小熊英二の『〈民主〉と〈愛国〉』を読みたくなること。

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24 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 緊張感に充ちた出色の対談, 2005/8/8
By 白頭 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
鶴見俊輔が立ち会った状況や振る舞いについて、小熊英二も上野千鶴子も
妥協のないツッコミをみせていて緊張感のある面白い対談となっている。
「民主と愛国」でみせた小熊のの周到な史料の読み込み、その作業で到達し
える再構築と見通しは、実際にその状況を生き感じてきた実感にどこまで
迫ることができるのか?そんな面白みもある。
やや整理を急ぎすぎる小熊の若さを上野が諭すシーンなど「愛情」にあふれ
場面もあり、緊張感の中にも「血の通った対話」を感じる。
状況での立ち位置はさておき、鶴見俊輔の心根が意外と吉本隆明にあい通ず
るものがあるのが面白い。実にしなやかな運動神経をもっているように思え
今まで抱いていたイメージが少し変わったのは事実。
鶴見がハーバードでホワイトヘッドの最晩年の講義を聴講していた、という
のを初めて知った。対談中要所で鶴見の口から語られる「大事なことは漠然
としかものなんだ」という思想は、おそらくホワイトヘッドの抱握論の影響
を受けてるのでせうね(多分ですが・・・)。ホワイトヘッドは単なる平和
論者でも暴力否定論でもない「しなやかさ」をもっていたという。通じるも
のを感じます。
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投稿日: 2004/10/8 投稿者: kendc1969

5つ星のうち 5.0 Awesome!
Once I opened the first page, I just could not put this book down till I... 続きを読む
投稿日: 2004/9/7 投稿者: 211reefcourtsb

5つ星のうち 4.0 泣いて笑って感心しました
聞き手のひとりである小熊さんの著書のタイトルになぞらえれば、
「民主」について考えるうちに「愛国心」が湧いてくるような、
中身の濃い本です。なぜ「愛... 続きを読む
投稿日: 2004/4/7 投稿者: よれよれのオヤジ

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