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感覚だけではWebデザインができないということを、本書は教えてくれる。本書でいう「基礎」とは、「初心者向けの技術解説」という意味ではなく、「Webデザインの土台となる基本的な考え方」という意味であり、上級者まで役立つ内容だ。
全部で8章に分かれた本書では、一貫してWebページ制作そのものに関しては言及されておらず、情報の整理法、作業の効率化、インタフェースデザイン、ユーザビリティ、アクセシビリティなど、制作前や制作中に考えなければならないことに焦点が絞られている。具体例を豊富にあげながらわかりやすく解説しているので、専門知識のない人でも読みやすい。特にスタイルシートに関する部分は、利用法を詳しく解説しており、今後のWeb制作のあり方として参考になるだろう。各章は数個の「レッスン」で構成されている。最後の練習問題は付属CD-ROMの素材を使った実習の形になっているものが多いが、ページ制作の問題はほとんどなく、考え方を問う個性的な問題ばかりである。独学でやろうとするとなかなかできない問題ばかりなので、ぜひ自分でやってみることをおすすめしたい。
本書を読んで身に着くのは、Webデザインにおける技術や知識ではなく、心構えや考え方であるといえる。これからWebデザインをはじめようとしている人にはもちろん、すでに技術や知識がある人にもぜひおすすめしたい。自分自身のWebデザインに関する意識を、見直すきっかけとなる1冊ではないだろうか。(上野祥子)
内容(「BOOK」データベースより)
デザインワークのプロセスから、ユーザビリティ、アクセシビリティ、そしてデザインの本質である「感動」をいかに盛り込むかまでを図解&チュートリアル形式でわかりやすく解説。Webデザインに携わる人すべてのためのデザイン教科書。