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茶の本 (講談社バイリンガル・ブックス)
 
 

茶の本 (講談社バイリンガル・ブックス) (ペーパーバック)

岡倉 天心 (著), 浅野 晃 (翻訳), 千 宗室
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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   国というものは最も荘厳な国家的儀式の一つを茶会の形式で実施すべきであるという考えは、少なくともこのレビューを読む人であれば琴線に触れるに違いない。外国人の多くにとってティーセレモニー、より正確には「茶道」ほど、その厳粛さ、極限まで華美を排した様式美、価値に極端な微妙さを求めて最も簡素な動作へ凝縮することなどのために、最も純粋に日本的と感じるものはない。『Book of Tea』は非常に稀有な本である。日本人学者によって英語で書かれ、ニューヨークにおいて2か国語で出版された本書は、日本海軍がロシアの艦隊を破って軍事的な存在感を急速に高め、世界の列強の仲間入りを高らかに宣言した時代の1906年に初版が発行された。この頃はまた、日本国内においても西洋近代化が最高潮に達した時期でもあった。この出版の背景には、明らかに儀式、すなわち少なくとも説明を要する使命が存在した。儀式の根拠について、『Book of Tea』は茶道の哲学をまず道教学者、次に禅僧について説明することで、その間接的な祝い事に質素と率直、すなわち岡倉が効果的な文句として呼ぶところの「道徳の幾何学」を伝えている。それでは茶会そのものはどうだろうか。茶道の最も偉大な実践者たちは常に哲学者であったが、同時に芸術家、鑑定家、収集家、庭師、書道家、美食家、そして華道家でもあった。その中でも特に傑出した茶道家である千利休は、人をからかうように、そして気が狂ったかのように単純な作法を残した。
   見栄えの良い茶碗を用意する。木炭を置いてお湯を沸かす。野にあるかのように花を生ける。夏には涼やかさを、冬には温もりを演出する。万事を早めに行う。雨に備える。そしてこれらのことをすべて考慮に入れて茶会を催す。
   弟子の一人が、これは初歩的な教えのように思われると語る。すると利休は答える。「それでは、私がたった今述べた作法を一つとして違わずに茶会の亭主を務めることができたら、私はお前の弟子になろう」。これこそが禅問答である。実に興味深い。(Robin Davidson, Amazon.co.uk) --このテキストは、 ペーパーバック 版に関連付けられています。


Synopsis

This bilingual edition text is an exposition of the practise and Zen philosophy of the art of tea. It presnets traditions past and present.

登録情報

  • ペーパーバック: 264ページ
  • 出版社: 講談社インターナショナル; New edition版 (1998/03)
  • 言語 英語, 日本語, 英語, 日本語, 日本語, 英語
  • ISBN-10: 4770023790
  • ISBN-13: 978-4770023797
  • 発売日: 1998/03
  • 商品の寸法: 18.8 x 11.4 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 38,487位 (本のベストセラーを見る)

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38 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 日本における「生の術」 決定版!, 2005/2/26
「武士道」、つまり我々の「死の術」について論評が多く行われているのに対し、
我々の「生の術」こと「茶道」については、ほとんど注意が払われていない。
 天心は、このような趣旨の文章を書いています。

 この本は、中国からの茶の伝来から、茶道と禅の関係を説明し、
それから茶道には欠かせない茶碗、茶室、花などについて述べてあります。
 前半は、歴史や道教・禅の思想など、なかなか素人には難しいのですが、
一字一句を、しっかり読み、できるだけ内容を理解するように努めると、
後半での茶室や花など、具体的な日本の「生」を、より深く理解できます。

 この本は、茶道の中で大切にされる思想、
すなわち、「一期一会」、「和」、茶室での平等→「慈愛」など、
古来、日本人が大切にしてきたものを、再確認させてくれます。
 

 本書は、左ページ・日本語、右ページ・英語(原文)で構成されているので、
そもそもの「茶の本」の趣旨を、最も汲み取りやすい形で読めます。
 また、千宗室(現・千玄室)氏によって書かれている序文・跋文は、
おそらく、このレビューを読んでる皆さんにとって、
たいへん興味深いものであると思います。

 「茶の本」は、いろんな出版社から本が出てますが、
本当に「茶の本」を読みたいのであれば、
自信を持って、この「講談社インターナショナル」版をお薦めします。

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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 これは、この人しか書けない・・・, 2005/2/27
このレビューの引用元: The Book of Tea (ペーパーバック)
日本、中国、韓国、インドの文化の精髄をすべて理解し、それを英語でどう表現するかを知り尽くした著者でこその名著です。
ただの「茶の本」だと思わないでください。茶の中には、思想、文明、歴史、あらゆるものが詰まっています。
それにしても、著者の着眼点、英語のセンス、表現力はものすごい。読み進むたびに目から鱗が落ちます。
「そうか、こう言えばいいんだ・・・」「これが歴史の肝なんだ・・・」などと、(日本語で)独り言をつぶやきながら、一気に読んでしまいました。
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 Anyone for tea?, 2006/4/1
It's actually quite difficult to place this text. Is it a religious text? A novel? An extended poem? A diatribe? An instruction manual on 'cha no yuu'? Ironically (given the title) it is more of the former and less of the later.

Those seeking a book to 'explain' cha no yuu may well be disappointed, then again they may not. One truth about this book is this, that every person who has an in interest in Japan, Japanese culture and of course cha no yuu should adopt this book. Read it carefully and slowly (no more than a few pages a day). Highlight the important points and keep it as your constant companion.

I also recommend every Japanese national buy a copy to, find out where you started on the path, where you left off and got lost and try to use it as a map to get back to the Way. In that regard it is the Japanese who are dying of thirst and need to drink at the fountain of knowledge to quench their parched throats and fill their empty stomachs, which for so long have echoed hollow with the sound of emptiness.

If there are minus points to this text is it has to be Okakura's constant digressions in the early chapters, his stumblings, mumblings and banal pre-suppositions pertaining to the imperialist notions of 'Occidental' versus 'Oriental', but then what could one seriously expect from a text penned in 1906. Thankfully to correct these errs and bring the reader back to the path, Sen Soshitu XV takes the reins and provides an invaluable 'afterward' steering us back on course.

N.B. I recommend this bi-lingual version over others of the same text, for numerous reasons. The main one being that as a student of Japanese one can quickly clarify 'kanji', pronunciation or indeed any queries pertaining to the translation by simply checking the facing page - you're effectively getting two books for the one price. Besides that, on a minor point - the book contains some superbly atmospheric monochrome plates. Finally, unlike European paperbacks, their Japanese counterparts are printed on quality stock - not that horrible grey pulp.
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